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日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く
 
 

日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く [単行本]

梶山 恵司
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本林業は地域の重要な成長産業になる! 国家戦略室審議官として民間任用され、林野庁の「森林・林業再生プラン」草案を執筆したキーマンが、日本の林業の問題点と再生のための数々の具体策を提示する。

内容(「BOOK」データベースより)

50年ぶりのチャンスがやって来た。日本は世界に冠たる林業大国になれる。内閣官房国家戦略室のキーマンが、「宝の山」を生かすための数々の具体策を示す。

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/1/19)
  • ISBN-10: 4532354579
  • ISBN-13: 978-4532354572
  • 発売日: 2011/1/19
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By izagon VINE™ メンバー
日本の林業というと、なんとなく「高コスト体質のため輸入木材に負けてしまい、再起不能。結果森林は荒廃してしまい、もはや再生も困難。大規模な公共事業、あるいはボランティアベースでどうにか維持していかなければならないお荷物」というイメージを持っていました。

本書が描く日本の林業は、実際かなり悲惨な状況です。たとえば、森林の所有者が森林から離れている。所有者たちの組合(森林組合)は、補助金漬けに慣れて、事業化の動きが少ない。林業従事者は少なく、森林資源の管理と高度利用のための専門技術の蓄積が乏しい。結果、木材を利用する関連産業(建築、家具など)にとっても、国内材が利用しにくくなっている。などなど・・・。

ですが、本書によって問題が明確に描き出されており、対処の方策も十分に示唆されています。むしろ、問題が明確な以上、対処の方針も立てやすいんじゃないかとさえ思いました(上には問題ばかり書き連ねましたが、50年前の植林の成果によって、日本の森林資源が保育から利用の段階になっているという大きな機会についても、本書では強調されています)。

著者の語り口は、感傷的なところが無く、大変具体的で、科学的です。そのぶん、かえって私には衝撃的でした。多くの方にとっても同様だろうと思います。多くの人(特に真面目なエコロジストの皆さん)に読んで欲しい1冊です。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 親カッパ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
内閣官房国家戦略室内閣審議官が書く、日本林業の現状とその対応についての著作

梶山さんの著作は、アマゾンで調べた限りでは、「マルクのユーロ戦略と円の無策」ぐらいですので
著作から考えると、奥付にあるとおり2001年から環境問題に携わった方と思います。
また慶応大学の大学院(ドイツ語)修了と記載がありますので学者でもなさそうです。

本の構成は、12章になっており、内容が前後して少しよみずらいです。大まかに行って
日本の林業の問題点、対して世界の林業の実情、そしてコンサルタントっぽく、ビジネスモデル
になるように、検討を加えられています。そして最後に自身が策定されたと思われる施策の
優位点の説明があります。

とても有意な資料と思われるのですが、全部裏付けの数字、引用元、自身が論を展開したのか
だれかの論なのかが判別するのが難しいです。その点がこの本が穿った書き方をすると
単なる自画自賛の本になりさがっています。
なぜ、いろんな地区の林業を見てきたのに、日本に最適なのが、ドイツなのか、
なんでフォレスターを呼んで、鉱物油の指摘がすばらしいのか、
(林業の人には申し訳ないのですが)そもそも国家戦略室の人が、林業だけに偏っていて良いのか
たまたま政策に取り入れられたから、今のところ、よさそうに思えるのかなど突っ込みどころ満載です。

とはいえ、日本の林業の課題をうまくまとめており、海外とどれぐらいの位置なのか、どのように
考えていけばよさそうなのかがわかるこの本は、やっと出てきたと言うぐらい貴重な本だと思います。
農業が、補助金という麻薬の上に成り立っているような現在、林業もこの麻薬からのがれようとは
していないものの、なんらかの方策を考えている点はすばらしいと思います。おすすめします。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
日本の林業の抱える課題を分析し、その方向性を提言する著作。なかなか示唆に富んでいる。

本書によれば、
日本の林業の問題は、戦後復興期の膨大な木材需要による皆伐によって激減し、外材需要で穴埋めをしてきた。
したがって日本林業が衰退してきたのは、外材が原因ではない。ちなみに、現在国産材と外材の価格は逆転している。
むしろ木材生産や森林整備に不可欠な路網の整備をせず、森林所有者をサポートするシステムもないことが衰退を招いた最大の要因である。
しかし皆伐後に行われた大規模な植林によっていまや膨大な森林資源の宝庫になっている。
そこで、ドイツ式の路網整備と間伐を導入することによって間違いなく再生する。
というのが本書の論点である。

ドイツとはやや異なる急峻な地形を多く抱える日本に、すべて丸々導入するのはどうかという気もするが、「森はよみがえる」の作者で、苫小牧演習林を見事に再生させた石城謙吉氏のいう林道整備と拓伐の考え方に通じるところは多い。
そもそも、皆伐というやり方は、もっとも自然を痛めつける。
これは欧州では違法行為であるともいう。

人々が気軽に森に入ることのできるドイツ。著者も、このドイツの森に魅せられ、この分野に足を踏み入れたのだという。
苫小牧の演習林にもこのような森は作られているが、この国ではまだまだ少ない。
本書に見られる提言に加えて、国民に親しまれる森を作っていくことこそが、林業の復活のカギにもなると思う。
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