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まさに内容は「外国人向けの“日本”の教科書」。
それを念頭に置けば、多少回りくどい文章も気にならないでしょう。
また、ある程度対立意見も押さえたニュートラルな立場で書かれているので、
もちろん純粋な日~~本人が読んでも改めて勉強になります。充分なほどに。
本書で注目すべきは、260ページほどの新書サイズに、
地理、文化、宗教、建築など、
あらゆる、といっていいジャンルの内容が詰まっていること。
まさに「日本」そのものの教科書といえます。~
例えば、天皇の三種の神器(鏡、剣、玉)が石器、青銅器、鉄器時代を象徴しているという話(p.52)や、同じ「金属器」というキーワードのところで、日本など中国の周辺諸国である時期に青銅器が大量に出るのは、中国が一足先に鉄器時代に入って青銅に余剰が生じたためとか(p.50)。「古代、都市は神殿であった」という梅棹仮説で三内丸山遺跡を説明しているところ(pp.37-40)。日本のもっとも影響を受けた文明受容は古代中国と16世紀のスペイン、ポルトガルとの接触、それに明治維新における西欧近代文明だったとか、徳川幕藩体制が壊れる直接的なキッカケは開国するかどうかの判断があまりにも重要な決定であったために、雄藩に意見を求めたことにあるとか(これ以降『発言権』が『既得権』となり、幕府の要職にある者だけでなく合議で決めるべきと考えられるようになった p.189)。
「1480年から1941年までの460年間に世界各国が対面した戦争の回数は以下の通りである。イギリス78回、フランス71回、スペイン64回、ロシア61回、オーストリア52回、イタリア25回、ドイツ23回、アメリカ合衆国13回。そして日本は9回であった。いかにヨーロッパ文明が戦争とともに発達した文明であるか理解できよう」(p.193)なんていう紹介もうれしい。
とはいえ、読んでいてなるほどなと思う、興味深い指摘もある。
・世界最古の土器は、今のところ日本で発見されたものであり、その技術がニュー・セラミックス産業につながっている。
・平城京は、民間主導で作られた
・日本語の起源はよく分かっていない
・日本の文書は、いっかんして民間の手でつたえられてきた
・江戸時代から日本人の趣味は、「お稽古ごと」という特色をもってきた
・ヨーロッパの感覚からは王侯貴族のみの楽しみである趣味・旅行・芝居見物などを江戸時代の庶民は楽しんできた
その他にもいろいろあるが、気になる項目を斜め読みするだけでも、発見はあるのではないだろうか。
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