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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の過去から何を学ぶか。,
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レビュー対象商品: 日本政治「失敗」の研究 (講談社学術文庫) (文庫)
本書は2001年に刊行された『日本政治「失敗」の研究―中途半端好みの国民の行方』の文庫版である。著者は日本にかつてあった、社会民主主義や二大政党制がなぜ失敗したのかを学ぶべきだと指摘する。過去にあった、それら改革派から学ぶことをしなければ、伝統を味方につけることはできない。 著者は保守党と保守党の二大政党制ではなく、保守党と労働党の二大政党制であるべきだという。自由主義と両立する社会民主主義政党の可能性を模索する。 本書からは2001年当時、著者が待ち望んだ政権交代が、2009年に実現したことを喜んでいる様子が伝わってくる。 保守党的要素の強い民主党に労働党的要素の強い社民党が加わった連立政権を喜んでいた著者が、社民党の連立離脱、鳩山首相の辞任をどのような気持ちで迎えているのか興味深い。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
学ぶべき「失敗」,
By 東行 (岐阜県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本政治「失敗」の研究 (講談社学術文庫) (文庫)
近代における社会主義者(麻生久、加藤勘十)らや吉野作造、立憲民政党など日本政治・思想の主役になりきれなかった、いわゆる敗者を中心に日本近代政治史を著したもの。 特に興味引かれたのは戦前「憲政の常道」として行われていた政友会・民政党の二大政党制時代の部分。 保守主義的な政友会と自由主義的な民政党、この二つがなぜ8年という短い期間でしか「憲政の常道」を実現できなかったか。 もちろん軍部との関係ははずせないが、その前にこの二党の内外政策に違いがありすぎたことにも原因を見いだせる。 軟弱外交と強硬外交。金本位制解禁とその再禁止。短期間におけるこの急激な政策による変化は国内外問わず混乱をきたした。 この部分は現在の政治情勢にもあてはまりそうである。特に普天間問題はその最たるものではないだろうか。 過去にこのような「失敗」を先例としてつくってくれたにも関わらず、繰り返す。もっとはやくに日本はこの点を重視し研究すべきだったのではないだろうか。いまの首相は浜口雄幸や犬養毅には遠く及ばない。 そう思わせる一冊だった。
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