◎本書でとりあげる12の建築
1、神を感知するために 出雲大社 vs 伊勢神宮
2、〈柱〉原理主義 浄土寺浄土堂 vs 唐招提寺金堂
3、のびゆく内部空間 円覚寺舎利殿 vs 三十三間堂
4、二つのフリースタイル 三仏寺投入堂 vs 西本願寺飛雲閣
5、テーマパークの近世 さざえ堂 vs 修学院離宮 上野お茶屋
6、20世紀日本建築の到達点 代々木オリンピックプール vs 水戸芸術館アートタワー
◎「3.11後の建築」を展望するエッセイも緊急収録!
◎以下本文より
----日本にはそもそも「建築」は存在しませんでした。(略)しかし、僕がここで言う「建築」はそうした個々の建築ではなく、「理念」あるいは概念としての「建築」です。(p7)
----今回のお話をするにあたって、古代から20世紀まで、12件の建物を選んでみました。時代やジャンルをまんべんなく網羅することにはこだわっていません。また、いわゆる「名建築」ばかりでもないのですが、僕にとってはこれらのいずれもが「構築する力」を強く感じさせてくれる存在です。(p11)
----震災後のいまは、内乱のさなかに、受容(もどき)すべきあらたな社会制度(ソフト・アーキテクチュア)の設計をどうするかが問われています。これが新しい次元における建築(アーキテクチュア)です。とすれば、日本列島には先例があります。この語りの六つの章が、それぞれの異なるアイディアを今に伝えてくれると思います。(p120)
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