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日本国憲法
 
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日本国憲法 [単行本(ソフトカバー)]

森 達也
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

僕は記したい。こんな憲法があった時代に、自分が生きていたことを。相当に気が早い現行憲法への鎮魂。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 達也
1956年広島県呉市生まれ。映画監督/ドキュメンタリー作家。75年、立教大学法学部に入学し、黒沢清らをメンバーとする映画の自主制作集団に参加、俳優を志す。様々な職種を経て、89年、テレビ番組制作会社「共同テレビジョン」に入社、ドキュメンタリーを中心に多数の番組を手がける。96年、オウム真理教に関する報道姿勢の相違から契約解除を言い渡されフリーとなり、97年、オウム真理教を扱ったドキュメンタリー映画『A』を自主制作で発表、各国映画祭に出品して高い評価を受ける。2001年、その続編である『A2』で山形国際ドキュメンタリー映画祭市民賞・審査員賞受賞。現在は紙媒体での執筆を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 280ページ
  • 出版社: 太田出版 (2007/1/17)
  • ISBN-10: 4778310357
  • ISBN-13: 978-4778310356
  • 発売日: 2007/1/17
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本(ソフトカバー)
 オウム真理教の実像を描いた『A』『A2』など、数々のドキュメンタリー作品を世に送り出し、近年では作家としても活動している森達也が、カルチャー雑誌『QuickJapan』の連載に大幅な加筆を加えてまとめた一冊。憲法論議の高まりを受けて出版された多くの「憲法本」が、ともすれば自己の正当性と他者への批判に終始しがちなのと違い、『日本国憲法』はモンゴルで見た星空の美しさから始まり、民族派右翼との出会いや靖国参拝、ドキュメンタリー番組中止や初めての選挙応援など、森の日常と憲法の関わりを描いている。

 その言動から「左翼」と評される森だが、改憲そのものには反対していない。むしろ時代に合わせて修正すべきという立場だ。しかし改憲派が主張する軍事的緊張や、テロが頻発する国際情勢といった「危機」を疑っている。そして護憲派が、軍国主義化やアメリカ追随型の戦争という「危機」を掲げることにうんざりしている。改憲・護憲にかかわらず、憲法論議を支えているのがマッチポンプのごとき「危機」であることに、森は強烈な違和感を感じている。そのせいだろうか。『日本国憲法』は全編にわたって苦悩や葛藤、迷いの繰り返しだ。こんな「憲法本」は珍しい。

 ナチス・ドイツのNo.2であったヘルマン・ゲーリングは、かつてファシズムを生み出す方法について「国民に向かって、われわれは攻撃されかけているのだと煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていることで国を危機に陥れたと非難すればよいのです」と語った。あれから60年あまり。はたして私たちは賢くなったのだろうか。森は言う。「ギリギリと頭蓋骨の隙間が音をたてるほどに、あなたは考えねばならない」と。安易に結論を求めるのではなく、考え続けることが必要だと。そんな森が書いた『日本国憲法』は、自分の頭と言葉で憲法を、そして日本という国を考えたい人たちにとって大きな手助けになると思う。
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By ふとあご トップ1000レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
本書は日本国憲法の中でも第1条の象徴天皇と第9条の戦力の放棄などについてが中心的に
書かれた内容である。

第1条については、著者が天皇についてTVのドキュメンタリ番組で撮りたかったけど、
結局取れなかったという話。
正直なところ、大して面白くはないが、著者らしい内容ではある。

第9条については、著者自身の第9条を「現段階で改正すべきでない」という強い想いが
伝わってくる。
もちろん、著者は法学の専門家ではないため、明確な論拠があるわけではないが、日本国民
が一人ひとりしっかりと考え、自分なりの答えを持つべきものの一つの例を示してくれている
ように思う。

改憲派と護憲派のどっちなのかと既成の枠に考えを押さえ込むのではなく、
自分の頭で本当に考えたか?真剣に9条の問題に向き合ったのか?ということが問われている
と感じる。
そんな考える機会を与えてくれる内容である。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ぽるじはど トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
 憲法は補則を含め、103条まであるが、本書は、1〜8条に記される天皇(特に天皇象徴制)と、9条の戦争の放棄にテーマを定め、そこに特化した2つの章から構成されている。

 天皇に対するメディアの腰の引けは異常とも思え、天皇を様々な自由と共に基本的人権を剥奪された、1個人として見る視点すらも死語となった不敬とされ、メディアにのることはない。
 森は、象徴としての天皇に対する自身の「妄想」を、天皇を撮る事で、ドキュメントとして表現しようとする。
 この試みは、前述のような自粛する媒体としてのTV映像としては、当然ながら番組化することなく撮った映像はお蔵入りすることになり、その過程を前半で記している。

 後半では、9条条文の矛盾、過去の戦争やグラウンドゼロから、“9条の精神”を探る。
 私は、内田樹を引用した、自衛隊という軍隊を既に持っているのだから、それを改憲して明文化しなければ、矛盾が生じているのだから、それを単純化し、分かりやすくするために「武装国家」か「非武装中立国家」かの2者択一しかないとの論点は、「子どもの論理」だ、との1文や、著者の友人である漫談師見習いに語らせた、自衛隊をあんまん、軍隊を豚まんと比喩表現しての自民党新憲法草案批判に頷いた。

 ’95年のオウムや阪神大震災以降、アメリカのように日本も何か目に見えない恐怖に怯えて暮らすようになり、その怯えに軍事力で対抗しようとする気運が高まった。
 その恐怖に打ち勝ったかのように見えるアメリカでさえ、その怯えは克服しきれないのだから、怯えなくともよいような外交や、リスクはゼロまで解消できるはずはないと悟り、怯えとの共存を覚悟できる思想を、読者は本書で探るだろう。
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