「怪物」とは、転義として「人並みはずれて力量の優れた人」である。
著者に言わせると「人間というのは、だいたいこんなもんだ、というような了解を、簡単に爆破してくれるような人物」のこと。
バルザック的な貪欲と旺盛さを八面六ぴに展開した稀有な芸術家「北大路魯山人」
国家・社会に立ちはだかり行政と対峙して一歩も引かなかった日本医師会のドン「武見太郎」
銀幕に君臨゜しつづけた圧倒的な存在感の女優「田中絹代」
自由恋愛の果てに、アナーキストの変則さを体現したふたり「大杉栄」「伊藤野枝」
大逆事件に対して唯一人、批判の声を上げた言論人、明治政府に楯突いた「徳富蘆花」
勤倹貯蓄を嫌い、今日をエンジョイ、家一軒持たなかった戦後一代の人気作家「山本周五郎」
本物の俗物性と類希な批評精神の持ち主・合理主義者「菊池寛」
かつて日本に存在した、あまりに凄すぎる怪物・27人を取り上げている。