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「無能な政府の財政ビジョンが、国債乱発という安易な手段に頼りすぎ、しかもその国債の発行がいかに不安定な現状に依存しているか。そして、それをじっと我慢して支えてきたわれわれを、いかにないがしろにしてきたか。ここらで一発思い知らせてやるんです」。国債の取り引きを担当するトレーダーたちがこぞって入札をボイコット。この「未達」によって国債市場が暴落し、金利は高騰。株式市場はかつてない値崩れを起こし、日本発の金融恐慌として世界を震撼させる。未達によって命を狙われるトレーダー。未達を起こすことで得をするのはいったい誰か――。
外資系金融企業で日本国債のトレーダーも経験した著者による経済小説が本書。分刻みで億単位の取り引きを行うディーリングルームの描写が克明で、市場の激しい動きに対応するトレーダーたちの緊迫感がリアルに伝わる。小説はサスペンスの味つけが施されているので謎解きに引き込まれながら読み進むうちに、素人にもおぼろげながら公債発行のメカニズムや売買形態、そして魔物のような金融マーケットの輪郭が見えてくるしくみだ。
国債という名の借金の先送り。金利の支払いがますます財政悪化を招き、個人や一般企業ならとっくに破綻に追い詰められる状況にもかかわらず、毎年打ち出の小槌が振られ続ける。このツケを払うのはいったい誰なのか。国債売買当事者であるトレーダーたちの強い懸念は、そのまま読者と日本社会への問題提起になっている。(松浦恭子)
出版社/著者からの内容紹介
高杉良氏絶賛!書下ろし傑作長篇
卓越した構想力と取材力に感服!
1枚の領収書から始まる迫真の経済ドラマ。総額600兆円を超える長期債務はどうなる?
卓越した構想力と取材力に感服!
1枚の領収書から始まる迫真の経済ドラマ。総額600兆円を超える長期債務はどうなる?
内容(「BOOK」データベースより)
一枚の領収証から始まる迫真の経済ドラマ。総額600兆円を超える長期債務はどうなる?国民にとって重大関心事でありながら、得体の知れない国債をテーマに、卓越した構想力と取材力を駆使して、スリルとサスペンスに富んだ迫真の経済小説。書下ろし傑作長篇。
内容(「MARC」データベースより)
1枚の領収証から始まる迫真の経済ドラマ。総額600兆円を超える長期債務はどうなる? 国民にとって重大関心事でありながら、得体の知れない国債をテーマにスリルとサスペンスに満ちたストーリーが展開する。
著者紹介
1951年、滋賀県に生まれる。米国系投資銀行や証券会社で、日本国債のトレーダーや、大手金融法人を担当する外国債券のセールス等を経て、1995年、初めての小説『回避ザ・ヘッジ』を刊行、文壇デビューをはたす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
幸田 真音
1951年滋賀県生まれ。米国系銀行および米国系証券会社において、ディーラーや外国債券セールスとして国際金融市場に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。
1951年滋賀県生まれ。米国系銀行および米国系証券会社において、ディーラーや外国債券セールスとして国際金融市場に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。