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日本国の正体 政治家・官僚・メディア――本当の権力者は誰か
 
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日本国の正体 政治家・官僚・メディア――本当の権力者は誰か (単行本)

長谷川 幸洋 (著)
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商品の説明

内容紹介

日本を本当に動かしているのは誰か、真の権力者は誰なのか――

「三権分立」「国会 は国権の最高機関」などのタテマエとはおさらば。本当のリアルな姿を知りたい人のために、官僚組織と政権の裏側、そしてそこにビルトインされているマスメディアの実態を、実際に体験した具体例を元に描き出す。
二言目には「財政再建」を唱える財務官僚が不況を大歓迎し、一歩裏に回ると赤字ばらまきのために奔走する理由、経産省の役人らが天下り先を作り出す「専務理事政策」、大手マスコミの「できる記者」ほど役所の「ポチ」に陥りやすい構造などなど、新聞やテレビでは絶対にわからない、教科書には絶対に書かれない「権力の実体」が浮かび上がる。

【目次】
第1章 官僚とメディアの本当の関係
・新聞は何を報じているか
・不可解な事件
・霞が関の補完勢力になった新聞
・転向の理由
・政権を内側からみるということ

第2章 権力の実体
・政治家と官僚
・「増税」をめぐるバトル
・財務官僚の変わり身
・福田首相の本心
・事務次官等会議

第3章 政策の裏に企みあり
・「政策通」の現実
・カネは国が使うべきか、国民が使うべきか
・定額給付金は「ばらまき」か
・「官僚焼け太り予算」を点検する
・政策立案の手法
・「専務理事政策」とはなにか

第4章 記者の構造問題
・記者はなぜ官僚のポチになるのか
・真実を報じる必要はない?
・「特ダネ」の落とし穴
・記者は道具にすぎない
・官僚にとっての記者クラブ

第5章 メディア操作を打破するために
・霞が関幻想
・先入観としての「三権分立」
・「政府紙幣発行問題」の顛末
・記者が陥る「囚人のジレンマ」
・報道の力を取り戻すために

内容(「BOOK」データベースより)

「私はかつて官僚のポチだった」政府税調委員も務めるエリート記者が本音で綴った懴悔録。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/7/1)
  • ISBN-10: 4062950502
  • ISBN-13: 978-4062950503
  • 発売日: 2009/7/1
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 官僚・政治・メディアの「正体」を描く”分析の書”, 2009/7/4
我が国統治機構の中枢に、ジャーナリストとして、またあるときは政権ブレーンとして、深く関わってきた著者による好著だ。
前作「官僚との死闘700日」が、安倍政権期を中心とした”記録の書”だったのに対し、本書は”分析の書”だ。実体験をベースに、我が国統治機構の「正体」を描く切れ味は前作以上に鋭い。

著者が高校の教科書を引用して触れているとおり、「行政国家現象」は、福祉国家化などに起因するものであって、我が国固有の事象でも何でもない。
にもかかわらず、なぜ我が国において、「霞が関」が突出して強力な存在になったのか。
ひとつの要因は、55年体制における自民党と官僚機構のもたれあいであり、もうひとつの要因が、メディアの力不足、著者の言葉でいえば「官僚のポチ」と化したことなのだろう。
一新聞人として、後者を率直に認める著者の姿勢は潔く、好感が持てる。

もうひとつ特筆すべき点は、著者は、「悪辣な官僚」や「不勉強な政治家・記者」といったステレオタイプの”悪者”を描き、彼らの悪行を叩く、という安易な手法をとろうとしないことだ。
むしろ、世の中の役に立ちたいと考えていたはずの官僚・政治家・記者が、知らず知らずのうち、かけはなれた方向に押し流されてしまうのはなぜなのか、という”構造”を描いている。
その意味で、「ではどう解決したらよいのか」という思索を迫られる書でもある。
著者は、ジャーナリストのあり方について、示唆に富む提言をしている。たしかに、日本の新聞の中に一紙ぐらい、あらゆる情報をカバーすることより、分析とコメントに力を入れる新聞があってよいかもしれない。
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5つ星のうち 5.0 プリンシパル−エージェント理論で読み解く日本政治, 2009/7/6
ほかの方が本書の内容について説明しているので、私は本書の思想的背景について論じる。その昔、90年代に日本の政治学会で「合理的選択革命」というものがあった。アメリカの公共選択学会から、加藤寛とか黒川和美といった、ジェイムズ・ブキャナンの弟子たちが持ち込んだ理論だ。合理的選択論とは、人間行動の背後には合理的説明を可能にするインセンティブがあるという理論だ。アメリカ人のマーク・ラムザイヤーなどは、この理論を「日本では官僚の影響力がない」というウソのプロパガンダを行うことで、日本株式会社の心臓部であった通産省をたたきつぶすための戦略を立案し、実行した。問題は、本当に日本で権力を握っていたのは律令制度以来の官僚機構だったということである。これを制御できたのは、小室直樹氏のいうように、田中角栄などのポピュリスト(大衆政治家)だけだった。
ここで悲劇が起きる。アメリカは官僚バッシングをやって、日本の政治家に主導権を取り戻させようとした。しかし、それはアメリカのグローバリズム推進の一環としての戦略にすぎず、マスコミを使った官僚批判は、日本国弱体化を生み出した。政治家もアメリカにコントロールされていたし、マスメディアもこの本の著者である長谷川氏がそうであるようにアメリカの有名大学に留学させられ、「洗脳」される仕組みができあがっていた。合理的選択としてアメリカの国益を推進する政策が日本国民のためだと信じ込まされるわけである。

国内では、アメリカからバッシングを受けた官僚は、自分たちの権力を温存するためにアメリカには逆らわないことを選択する。90年代官僚バッシングの教訓を官僚は学んだわけだ。

長谷川幸洋氏は本書の43ページでプリンシパルーエージェントモデルについて説明している。この理論を分析の枠組みに持ってくるとは長谷川氏はかなり優秀なジャーナリストだが、やはり国内対立だけの構図でしか物事を見れていない限界がある。(このモデルについては、拙著「ジャパン・ハンドラーズ」参照)ジャパン・ハンドラーズ―日本を操るアメリカの政治家・官僚・知識人たち

長谷川氏が評価している竹中平蔵や中川秀直などの「上げ潮」派の改革派は、国内の改革を行うために、外圧を利用してしまったという問題がある。また、彼ら自身が、アメリカのエージェントになっており、田中角栄や吉田茂のようには、国民の利益を選択しているわけではない。だから、長谷川氏が、官僚批判の文脈で、竹中・中川を推奨するのは部分的な真実にすぎない。しかし、権力闘争のまっただ中で意見を述べるのと、外から傍観者的に批判するのは位相の違う問題かもしれない。この本は、マスコミの権力とのなれ合い、官僚制度の恐ろしさを身をもって体験したジャーナリストの告発の書であり、以上の限界はあるが十分に読むに値する一冊である。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 自意識過剰なジャーナリスト, 2009/11/24
日本国の権力者が官僚であると筆者は初めての発見のごとく主張し、翻ってジャーナリストが官僚提供の情報に頼っていることを嘆く。
その結果、官僚の世論操作のお先棒を担いでいると書いている。したがって、ジャーナリストがしっかりしないと、この日本国は官僚主体国家から抜け出せないだろう。
しかし、我が国にはそもそも権力者が居るのか。官僚がそうなのか。あるいは総理大臣がそうなのか。
「日本国の正体ー本当の権力者は誰か」との問いに期待を抱いて読んでみたが、ジャーナリストのふがいなさが官僚をのさばらしているとの主張で、正体は見つからずじまいで期待はずれ。
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