去年の暮れ「文藝春秋」に載った広告が強烈だったので本屋で手にしました。「宮城沖」「東南海」「南海」と続いた巨大地震で13基の原発が放射能を放出したため、北海道と沖縄を除く、本州・四国・九州の9500万人が世界に脱出するというのだ。最初は、小松左京の「日本沈没」と同系かと思ったが違い、地震と津波と原発の倒壊による死者が百数十万という数に信憑性を感じました。また、身寄りのない高齢者と子供の施設を営む主人公が原発で被曝した中で、災害救助犬とともに被災者の救出にあたる生き方と、彼を取り巻く修道女や国連NGOの活躍がとてもグローバルで、被災者の辛苦と人間愛に感動しました。原油の高騰で世界の原発建設が加速する中、日本の原発の安全性とそのあり方を考えさせられました。