ここでの凶悪犯罪とはすなわち主に殺人事件の事を言っているのですが、それが大正〜昭和から平成22年まで実に180件をファイリングしたいわゆるデータベースです。それも平成元年から頁は始まり、22年の今日までを平成元年代、平成10年代、平成20年代の3つに分類しており、その数がなんと全頁の2/3を占めています。残り1/3が大正〜昭和の殺人事件。平成元年から頁を始めたこの分類の紙面は実にわかりやすく、平成の時代性、特異性を否応なしに突き付けてきます。ファイリングも事件の種別(強盗殺人・無差別殺人・・)と、事件の名称、さらに、犯人、罪状と書き連ね、判決、その後、事件のポイントで締めくくる内容は、そこに隠された様々な物語や憶測を一切廃しており、淡々と事実のみの記述を知ることになります。とりわけ平成20年代(まだ3年しか経っていないにもかかわらず)だけでも未解決も含め13件もの事件が収録されており、大正〜昭和の事件が遥か過去の事の様に感じられるほどです。平成になってからの事件とはどのようなものだったのかが、自ずと浮き彫りにされるような紙面に圧倒されます。