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横井秀樹の白木屋乗っ取り事件からバブル崩壊前のリクルート事件までは企業人個人の野心に起因する因果応報の結果と割り切れるが、バブル崩壊前後からは政・官・財・暴の癒着によるまさにモラルハザードそのものという感じで、何でもありの世界が未だに続いているんだろうか。
勤め人は、そのようなことも考えてみるべきなのかもしれない。この本にまとめられた様々な事件に共通する構造、どうも、アクの強いワンマンの経営が長期に亘って継続しうるという構造。それが、どうもこのモラルハザードを誘発しやすいような気もする。
また、業界と政界や監督官庁との阿吽の呼吸が濃密に合うものがあって、透明、ガラス張りにならない。そういうこともあるような気もする。
この20年来、マスコミを賑わした事件、しかし、日々のニュースの生産、洪水の中で記憶が風化してしまいそうな事件の経緯と背景とをしっかりと記したこの一冊は、ケース・スタディとして持ってこいという感じがする。
また、自分の勤め先でもこのような事件が起こりうる。そのような不透明な風土がある。ということを考える際のヒントが満載とも言える。
経営者の皆様には、この本で取り上げられた様々な前車の轍を踏まないと、自信をもって答えられるかどうかの試金石ともなるであろう。また、法制度を整備される方たちは、その後、このようなことが起こらない打ち手を具体的に盛り込めた否かの点検材料にもなるだろう。
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