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日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)
 
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日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫) [文庫]

末木 文美士
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

同じ仏教でもインドとも中国とも異なる日本の仏教は、どのような変化を遂げて成立したのだろうか。本書では6世紀中中葉に伝来して以来、聖徳太子、最澄、空海、明恵、親鸞、道元、日蓮など数々の俊英、名僧によって解釈・修正が加えられ、時々の政争や時代状況を乗り越えつつ変貌していった日本仏教の本質を精緻に検証。それは我々日本人の思想の核を探る知的興奮に満ちた旅でもある。

登録情報

  • 文庫: 412ページ
  • 出版社: 新潮社 (1996/08)
  • ISBN-10: 4101489114
  • ISBN-13: 978-4101489117
  • 発売日: 1996/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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33 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八雲立つ VINE™ メンバー
形式:文庫
この本の素晴らしいところは、仏教の原点であるインドを常に参照し、これとの比較で日本仏教の特質を浮かび上がらせているところだ。インドの原典に当たって比較検討する、じつはこれは非常に大変なことなのである。
たとえば、「インドでは草木成仏(生きとし生けるもののすべてが仏になれる意)はほとんど問題にもならなかった」とは、日本仏教の本質理解に不可欠だが、これは膨大なインド原典渉猟の蓄積があって初めていえることなのである。このことからしても本書の価値がわかるだろう。特質というものは比較することによって初めて浮かび上がるものであることを改めて思わされる。日本のみを語る日本文化論は独善に陥るということも。
何事においてもそうだが、とくに文化を語るとき、比較の視点は不可欠なのである。最近の出来事だが、インドでの礼拝作法を論拠とする説得力ある新説によって、本書でも紹介されている梅原法隆寺論が論破された(武澤秀一『法隆寺の謎を解く』ちくま新書)。これもインドを比較・参照することによって得られた成果であった。
このレビューは参考になりましたか?
50 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:文庫
 1949年生まれの仏教学者が、『図説日本の仏教』シリーズに掲載した文章を加筆集成し、1992年に刊行したものの文庫化。巻末には先輩に当たる橋本治の適切な解説がある。本書は、日本仏教史が簡単に分かる暗記向けの入門書ではなく、読者自身が日本仏教を考えるための第一歩たるための入門書であり、日本仏教史を通じて日本人の思想の成り立ちを考えるための書であり、そもそも本来の仏陀の教えから遠く離れ独特のものになった日本仏教の現状を考えるために、インド・中国あるいは朝鮮と渡って来た仏教(その間にも幾多の変容を経験している)の日本での受容と変容の仕方を思想史的に跡付けた、400頁程の研究書である。そのためか、本書では古代・中世に重点があるように見え、近世は大きな流れのみが考察され、明治以降については殆どふれられない。興味深い点としては、第一に日本はインド仏教自体を自ら翻訳して学んだわけではなく、漢訳仏典をそのまま受け入れた点(丸山真男的な問題意識が強い感がある)。第二に、仏を一種の客人神として受け取っている点。蘇我・物部の対立もこの点から再解釈される。第三に、南都六宗と総称される諸宗の内容の紹介。第四に最澄・空海と鎌倉新旧仏教との連続性=平安仏教の再評価。第五に、民間の聖の活動と教理の展開との双方を追究している点。その結果学際性が重視される。各時代の仏教の多様性が考察されている点も魅力的である。第六に、現世をそのまま肯定する本覚思想の影響の重視。それは仏教の戒律の弛緩、開き直りをももたらし、その批判的継承から鎌倉新旧仏教の多彩な展開がもたらされるとされる。第七に、鎌倉旧仏教内の革新運動の再評価。第八に、本地垂迹説と本覚思想からの神道の成立。第九に、葬式仏教化を単なる堕落とは考えない点。聖職者の優越性の問題等、キリスト教でも論じられていそうな問題が多々あって興味深い。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私は仏教について葬式仏教程度しか知らない。
また日本史についても高校時代に習った程度の知識しかない。
この本はそういう私にもわかりやすく、インド、中国、日本への仏教の伝播とその変容を、飛鳥時代から江戸時代にかけてダイナミックに描いている。
日本の仏教諸宗派がどのような考え方の対立から誕生したのか、その歴史的背景は何か、神と仏の関係はどのように形成されたか、を語ってくれる。
日本人の古くからの考え方の基盤の上に、仏教が導入されたゆえに生ずる様々な派生的要素が現在の日本の仏教界を形成しているようだ。
仏教史であるとともに現在の仏教界を批判しているように感じられる貴重な本。
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仏教史の入門書
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投稿日: 4か月前 投稿者: morrow
仏教を中心とした日本の思想史
本書は単純な日本仏教の教義概観書ではない。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ペルシャ猫
わかりやすい。
日本仏教について、歴史の流れに従ってわかりやすく解説してくれている本。教科書のようなつくりで、下の部分を空欄にして用語解説があるのがありがたい。文献の紹介も豊富だ... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: ポチR
仏教を問うということは、つまり日本人を問うことでもあるのだろう。
... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: ワインドアップバード
日本仏教思想について学ぶのに最適な本。
題名の通り、日本の仏教史の本。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/14 投稿者: 左衛門
仏教から見た日本思想史
文庫本にしては珍しい仏教史の本です。書き方は、かなり学術的な書き方で、まじめに学究的に書き込まれています。作者の個性というよりは、学問的な書き方になっています。仏... 続きを読む
投稿日: 2008/2/24 投稿者: フィラデルフィアン
「仏教」だけの問題ではない!
... 続きを読む
投稿日: 2006/6/17 投稿者: Nowhereman
「日本仏教」という思想史の対象
釈迦の説く原始仏教をいくら研究しても、中国の文脈に即して漢文経典をいくら研究しても、それだけでは日本仏教へのアプローチとしては不充分である。「日本」という独自性と... 続きを読む
投稿日: 2004/11/1 投稿者: 青ち
一家に一冊、買って損なし。
全くのところ仏教に関しては全く知識がなかったので
非常に参考になりました。仏教史の基本的な流れは勿論、... 続きを読む
投稿日: 2004/7/18 投稿者: 白頭
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