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日本人は爆発しなければならない―日本列島文化論
 
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日本人は爆発しなければならない―日本列島文化論 [単行本]

岡本太郎 , 泉靖一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

あの「明日の神話」を描いていたとき…。敏子さんの想いで復刻した本 1970年の直前、岡本太郎と文化人類学者・泉靖一が、日本列島の文化について縦横無尽に痛快に、語りあう。 万博のテーマ館展示プロデューサーをつとめながら、巨大壁画「明日の神話」の制作のためメキシコに何回もわたっていた。「反ヨーロッパ宣言」、「血」と「太陽」、「科学との対決」、「世界一の壁画」などなど、民族学者・太郎が迫ってくる!

内容(「MARC」データベースより)

芸術家・岡本太郎と文化人類学者・泉靖一による日本文化論。文化、歴史、現代、あらゆる問題について自由に語り合い、その成果をまとめる。大光社70年刊「日本列島文化論」を改題し、脚注を加える。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: アム・プロモーション; 復刻増補版 (2000/7/31)
  • ISBN-10: 4944163177
  • ISBN-13: 978-4944163175
  • 発売日: 2000/7/31
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kimjh
形式:単行本
芸術的人生を駆け抜けた岡本太郎と学者泉靖一との対談。

岡本「人間は最低のところで生きるのが本当だ。ぶつぶついうな!」

対談中いきなりバタンと倒れて爆睡する太郎。そしてまた起き上がって対談を始める。本当に爆発してます。対談は学生運動、大阪万博のあった60年代末期に行われたものだがより本質的であり時代を越えて我々に訴え掛けるものがある。単なる知識人である泉靖一を圧倒している。口先だけのわかった風に語る人々を圧倒する人間の形をしたマグマ、岡本太郎の迫力が伝わる一冊だ。

芸術家の知人にも贈呈したが「すばらしい!一気に読んだ!」とのことです。
稀少本だと思う。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
形式:単行本
 この本はどうしても紹介したいと思っていた。
 何といってもこのタイトルとこの表紙デザイン。東京・青山の「岡本太郎美術館」でこの本をはじめて見て、「爆発」という漢字熟語に目が釘付けになってしまった。いまから7年前のことである。
 さっそくこの本を購入して自宅で読み始めた。予想はまったく裏切られなかった。熱い、熱い情熱。自らもフランスで民族学を修めた岡本太郎が、文化人類学者の泉靖一を前に持論をとうとうと述べ立てる。

 もともとは1970年に『日本列島文化論』というタイトルで出版されたらしい。復刻版のタイトルは第五章からとられている。
 アジアの拠点として、日本に「民族学博物館」を作るという夢を共有し、ともに万博の準備のために奔走していた二人が、激務の合間をぬって、肉体的には極限状況のなかで行われた対話である。岡本太郎はいうまでもなく「太陽の塔」の建築で、泉 靖一はそこに展示して民族学博物館に収録する仮面や神像などの民族資料の収集のため。

 岡本太郎は、最終章である第五章で、対談中に過労のため、不覚にも突然居眠りを始める。本文にはこう記されている。

(ここで岡本氏、連日の疲れが重なったせいか、急にバタンと倒れ、イビキをかいて眠りはじめる)
編集部  言葉や文字からくる日本文化の特殊性はあるでしょうか。――おやすみになりましたね、続けますか?
泉  続けましょう。――さて、もちろん、日本文化と日本語、あるいは文字とのあいだには密接な関係があるにちがいありません。(後略)

 
 岡本太郎がいびきをかいて眠っている間も、対話者の泉 靖一はなんと本文で7ページにわたって話続けるのだ。最後に岡本太郎はむっくり起き上がって締めのセリフを吐くのだが、すごいのは岡本太郎だけではない。泉靖一もすごい。そしてあえてこの部分も活字に残して生かしましょうといったのも、泉靖一であったと岡本太郎は書いている。
 泉靖一は親友の食事の際に、この本の見本をもってきてうれしそうに語り、そしてその場で倒れて不帰の客となったという。享年55歳。

 こういったエピソードもさることながら、独自の日本文化論を展開していた岡本太郎と、人生の前半を植民地時代の朝鮮半島で過ごし、済州島やインカ文明についてのフィールドワークをもとにすぐれた研究を遺した泉靖一との対談は、実に中身が濃く面白いのだ。
 序文を寄せている岡本敏子さんは、こう回想している。「(泉靖一は)幅の広い学者だった。人間的なふくらみと男らしい決断、行動力、あわせもった魅力的な方だった。岡本太郎とは肝胆相照らすという感じで、お互い認め合い、触発しあって、いい仲だった」。「男同士というよりも、男の子同士として相手を認め合う。お互い、すっくと立って、肩を組んでいる。そう私には思えた。そういう信頼の上に、この対談がひろがっていることを、いま読む人にもしってほしい」。

 「極限におかれたために、眠りかかろうとする意識のさらに下層ではたらいている何物かの声」がでてきたと、泉靖一はあとがきに書いている。
 ともに肉体的に極限の状況で行われた、希有な対話だったのだ。まさにシャマンそのものになっていたといってよいのだろうか。

 岡本太郎をただ芸術家だと思っている人は、ぜひ本書を読むべきだ。
 縄文土器の美を発見し、日本列島文化の見方を根本的に転換させたのは、岡本太郎その人なのである。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 1969年に行われた文化人類学者の泉靖一氏との対話を収録。文中には、太郎が当時行き来していたメキシコの話も幾度となく登場する。この時期、太郎は大阪万博のテーマ館プロデュースの仕事の真最中で、その合間をぬい何度も渡墨しては壁画制作に取組むという殺人的な忙しさであった。東京大学の教授であった泉氏にとってもこの時期は大学紛争の燻りが依然として身辺にあり、肉体的にも精神的にも極限状態であったという。しかし互いにそうした状況であったからこそ、無意識下でそれまで思いあぐんでいたことへの解決の糸口が見出され、日本文化の根底に触れ得た対話だった、と泉氏は後に述べている。

 西欧的価値基準や国家・民族といった枠を否定し、「爆発」することなしには地球の将来はありえない、という二人の強いメッセージが対話の根底を脈打っている。今読んでも心を動かされる良本。ぜひご一読を!
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