中国が改革・開放路線に転じてから、ビジネスチャンスを求める日本企業の進出は
増加し、留学生など多数の中国人が日本にやってくるようになったが、それに
つれて軋轢や齟齬も多く発生している。孔子の子孫だという筆者は、その原因を
日本人の中国人に対する無理解に求め、彼らの文化・慣習・思考法などに見られる
騎馬民族的な特性と、人治が基本の中国社会について説く。筆者は日中企業間の
コーディネイトを生業としており、様々なビジネスケースも多分に織り込まれて
いるので、中国ビジネスに関わる日本人には大いに参考になるだろう。
ただ筆者が勘違いしているのではないかと思われるのは、別に日本人は中国人を
理解して上げなければならない義理はないということだ。「日本人は中国人を分かって
いない」「日本人は、付き合いが気の毒なくらい下手」なのだそうだが、中国人は自己
中心的な拝金主義者であり、虚栄心が強いが公共心は皆無の個人主義者である。
日本人はそうではないのだから、そもそも理解できないのが自然というものだ。
我々なら呆れるような中国の実情にも常に擁護的な筆者は、日本でビジネスに従事
しながら日本人及び日本の慣習には全く理解を示そうとしない。そこには中華思想の
発露がある。日中の相互理解は片務的なものであってはなるまい。