タイトルに惹きつけられ、多少期待しながら読み進めた。内容は戦後から現代に続く、広い意味での人事・雇用に関する書物をダイジェストと著者への手紙、そして著者からの返信を1パターンとして全部で13冊が紹介されている。やっつけでできるものでなく、まとめ上げるのにそれなりに時間をかけられていることがわかる。
背景には「日本的雇用システムの三種の神器」と言われた年功制、終身雇用、企業内労組という考え方がありながらも、すべてが日本独自のものではないこと、また時代ごとに変化し続けてきたことがテーマとして全編に流れていることが感じられる。
紹介される書籍については、各年代に書かれたものでありながら、内容は古くなく、現代でも通用するものが多くあったというのが新鮮だった。
共著の一人、海老原さんという人は自己開示という意味では非常にオープンな人なのだろう。全てとは言わないが、共感できる部分も多く、考え方には興味深いものがあった。