外資系企業に勤め、日常的に海外と電話会議や、メールのやりとりをしています。
その中でうすうすと感じていた疑問や自らの英語の問題点について
本書の中で答をみつけることができました。
リーダーシップをもって説得力のある議論を展開できる人と
英語は通じているけど周りの人を動かせない自分の違いは
英語という言語力ではなくて、コミュニケーションの技術そのものにあるということ。
一例をあげると、「マジックナンバー3」として、3つの理由、3つの根拠をあげることで
説得力のある議論ができるという話が出てきます。ここまでは、ロジカルシンキングの本などによくありますが、本書では、論理的な順番、あるいは音節の少ない順番に並べることが重要と説きます。こういう配慮をすることが説得力やわかりやすさにつながるという指摘は目にウロコです。
他にも、「Noと言わない力」、「失礼なCan」など英語としては正しいけれどもネガティブな印象を与えるコミュニケーションスタイルについても指摘されています。
極め付きは、「グローバルな握手の方程式」。自信に満ち溢れる握手がコミュニケーション成功の第一歩と説く本書は、もはや英語本ではありません。
著者の前二書が、スピーキングと単語力というより英語力にフォーカスした内容だったのに対して、本書はビジネスの現場ですぐに適用できる実践的なコミュニケーション技術にフォーカスしています。
グローバル企業でのコーチングをおこないつつ、日本人の英語の問題点を熟知している著者だからこそ、その指摘のひとつひとつがうなづけるものです。
英語力はすでにあるけれども、グローバルなコミュニケーションへレベルアップしたいという人におすすめです。トピック形式に書かれているので、興味あるところからすぐに読めます。