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本書は次のことを指摘する。すなわち、明治期に西洋から輸入した法制度と日本人の法意識にズレあるため、法が本来予期していない事象が起きている。具体的な事象とズレについて筆者の体験も含めた例証が挙げられており説得力に富む。本書の主張の趣旨が現代でも当てはまるところが多いことに驚きを感ずるとともに、これまでの約40年間に変わらなかった「意識」を実感することができ、古典を読む楽しさを発見できる。
筆者をはじめとする当時の知識人が共通に持っていたであろう「ある種の苛立ち」が垣間見えて面白い。その意味で学問思想史上の史跡との一つと思う。
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