本書は神田昌典氏が経営コンサルタント等としての実際の経験から成功法則を語るのに対して、碩学渡部昇一氏が歴史的見地から古今東西の偉人、成功者等を取り上げ大局的な意見を述べるという形式で進んでいく。印象に残った部分はいくつもあるが、年齢的に近い神田氏よりも「父と子ほどに差がある」渡部氏の話題の方が面白かった。
第五章の『日本の活路は「エネルギー大国」になること』で渡部氏が語る説を読むと「資源のない国」、「安全保障」という日本の問題が国民の偏見さえなければ簡単に達成できうる事がわかり、驚いた次第である。
本書は「日本人の成功法則」というタイトルだが、神田昌典氏と渡部昇一氏が交互に自分の意見を交わしあう、かなり深い内容である。また自分自身の成功法則に関しては、結局、自分自身が考えに考え、失敗を繰り返して見つけるなり、掴み取るしかないことがわかる本でもある。