著書の吉岡氏は、京都の「染司よしおか」の5代目当主で、植物染にこだわった仕事をなさっている方です。
赤、紫、青・緑、金・黄、茶・黒の色毎に、色と日本人の関わりや染色方法などについての記述があります。いつの時代にどこにどんな色が使われていたか、どんな書物に出てくるか、話題性が豊富で改めて日本人の心の根底にある色の存在を実感します。例えば、紫色は、平安時代高貴な人しか着ることが許されず、源氏物語で光源氏がどんな女性にどういう紫の色の着物送っているか詳しく説明がされていたりします。
なお、読むにあたっては、日本史の基礎知識があったほうがより理解が深まると思います。