「カトリック生活」(ドン・ボスコ社)の来住師(前御受難会日本管区長だったかな?リーマンから神父になった変わり者で、瞑想指導などもするお偉いさんです)の連載記事で、「日本人のための宗教原論」を、カトリック視点でこてんぱんに批判していました。何もそこまで言わなくてもと思いつつ、確かに正しい批判です。私のようにアングリカン右派(カトリックと似ているようでだいぶ違う)であり、小室先生マンセーな読者は、いつもの小室節に目くじらたてなくてもと、都合の悪いところはなんとも思わずに読み飛ばしていましたが、カトリック視点、いえ、もっと普遍的なキリスト教から見ても相当間違いだらけのようです。
もっとも、小室先生は政治学者ですし、先生の政治学の対象たる国家や共同体(ウェーバーを生み出したドイツは無論、アメリカもプロテスタント右派の国です)もプロテスタント諸国な訳であり、その諸国、ことにオランダ(改革派)、イギリス(清教徒とメソジスト)、アメリカ(いわずもがな)こそが小室先生の資本主義論の問題なる国と教派であり、カトリックや国教会なぞ知ったこっちゃないわけで、言葉足らずによる誤解も仕方ない気もします。
ただ、それならば「宗教原論」ではなく「資本主義と宗教原論」とすべきだった。
一般的なキリスト教について学びたければ、入信しろとは申しませんが、キリスト新聞社や教文館からいい本(例えばマクグラス。新書では佐藤優さんがおすすめ)出てます(ただし、マクグラスなどはぶ厚いし、値段も高いし、哲学などの訓練ができていないと難関)し、カトリック系のドン・ボスコ社やサンパウロからは、知識のない信徒向けのいい本が出てます。Amazonでも買えます。
政治や社会学との関係で宗教を学びたければ、小室ゼミ門下の橋爪大三郎教授の文庫本を読むのが良いと思います。