古事記上巻に書かれている現存最古の話などを中心にした神話が、現代まで続く日本人のメンタリティーに大きく影響しているのではないかと、「北山修」「橋本雅之」の両氏が専門分野を担当して解き明かしてゆく構成が読みやすかった。
フロイトやユング精神分析学までもツールとして、古事記などに書かれている神話の時代から現代まで脈々と続く日本人の深層メンタリティーを検証してゆくことが本書を読んで新鮮に感じた。
北山修氏が、有名な「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーだったことは知っていたが、ベスト・ヒットの”帰ってきた酔っ払い”の詩の内容まで引用して語る部分が面白い。
両氏が、環境汚染などに対して、人が生きてゆく限り「原罪」意識を持っていなければければならないと提言していることが、本書の最大のテーマなのかも知れない。