この本は、「母語の力で外国語が読み解ける」というところから始まる。主に翻訳者を目指す人に向けて書かれていると思う。外国語を理解して日本語に訳すには、その外国語を勉強することが最も重要と思っていた私には衝撃の内容であった。そして、今まで当たり前のように使ってきた日本語が、いかにおかしなものだったのかがわかった。
×父はアメリカに行き、アメリカは平和になった。
○父はアメリカに行き、母は日本で新しい生活を始めた。
なぜ、前者が×で後者が○なのか。この本を読めば、たちまち理解できる。
ほかにも「が」と「は」の違い、冠詞があるという利点と冠詞がないという利点など、翻訳にすぐにでも役立つ内容が盛りだくさんであった。この書を片手に翻訳の勉強をすれば、時間はかかるかもしれないが、しかるべき日本語が身につき、翻訳者としてやっていける力がつくのではないかと思う。
ついでですが、私のブログ(プロフィール画面からアクセスできます)にもっと詳しい目次が載っています。よろしければご覧ください。