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日本人と英語 ――もうひとつの英語百年史
 
 

日本人と英語 ――もうひとつの英語百年史 [ハードカバー]

斎藤 兆史
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

【研究社 創立100周年記念出版】
日本人はなぜこれほどまでに英語を愛し、憎んできたのか
この百年の日本人と英語の関わりを愛憎劇として捉え直し、ブームと不要論とを繰り返してきた、この百年の日本人と英語の関わりの根本的問題を考える。

内容(「BOOK」データベースより)

日本人が英語を相手に演じた、百年の愛憎劇。

登録情報

  • ハードカバー: 256ページ
  • 出版社: 研究社 (2007/9/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4327377201
  • ISBN-13: 978-4327377205
  • 発売日: 2007/9/22
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:ハードカバー
 著者は東京大学大学院総合文化研究科准教授。
 明治から平成にかけて日本で英語教育がどのように受け入れられ、今どんなことが課題となっているのかを通史的に概観できる好著です。大学の研究者の著作はえてして専門的・衒学的な修辞法で一般読者を遠ざける場合がありますが、この著者はこれまで英語と日本人をテーマに平易な読み物を著してきただけあり、本書も英語教育を読者ひとりひとりが<私の問題>として引き寄せて読むことが出来る大変読みやすい書になっています。

 本書によれば昨今の英語学習はもっぱらコミュニケーション重視の傾向を持ち、その一方で文法学習は一定程度で構わないという風潮があるようです。
 しかし著者はその問題点を鋭く指摘します。

 「日本人全員を中途半端なピジン英語(商売だけで通じる破格の英語)話者にするようなオーラル・コミュニケーション中心の授業ではなく、圧倒的な日本語の母語環境のなかでも効率よく教えられる基礎的な文法・読解中心の授業を行ない、あとは各自ご努力ください、というのがもっとも理に適った英語教育であろうと私は思う。」(205頁)

 この主張に私は100%賛成します。私自身も日本国内で日本語の母語環境の中で英語を学んできました。日本の公教育の中で文法・読解中心主義の授業にどっぷりつかった上で、自助努力で英語を身につけました。振り返ってみれば、あれほど効率的で十全な文法学習がなければ、こんなに迅速に英語力を身につけられたとは到底思えません。

 しかしこれまでの百年の日本の教育現場における英語教育の苦闘の跡を本書で読むにつけ、今後の百年間もまた日本は、著者のような主張には目もくれず、「英語が出来ない国民が多いのはなぜなのか」と(いたずらに)苦悶し続けるのではないでしょうか。
 そんな暗澹たる気分にもさせられる書です。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
『英語達人列伝』では英語の勉強法を具体的に指導され、『日本人のための英語』では文法をしっかり学ぶことが英語の基礎であることを力説され、『英語襲来と日本人』ではこうした日本独自の英語習得の過程を時代的特徴の視点から概観するという、各冊、それぞれに筆者の英語教育に向ける「語り」が読み取れます。
いま、本書をここに推薦する理由は、以上の書籍で語られた英語教育全体(行政から勉強の仕方にいたるすべて)を一方で日本英語教育の制度的側面を眺望しながら、他方では、英語問題や英文の読み方にいたる実践面にも目を向け、さらにはご自身の体験も謙虚に踏まえて、実に鮮やかに、そして熱く語る、その呼吸に、小生が感動したからです。
内容的には上記の書籍と大きく変わるところはなく、新鮮味に欠けるきらいはあるものの、しかし思想的(といっていいか)内容の充実、完成度は前著をはるかに超えると思います。
読んで損はない。
巷にはやる英語ブーム、猫も杓子も英語英語、そんな時代を相対化し、あるべき日本の英語教育を真摯に考える立場にある人は、是非、購入されたい。そう願います。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By BASIC
形式:ハードカバー
日本の英語史100年を上手にまとめてある。ただ残念なことにベーシック・イン
グリッシュを扱った部分に誤解を招く誤りがいくつかある。p.127 で原文4行ほど
を書き換えたベーシック文を引用しているが、その中で文の一部(7 words)がダブ
リ、原文の後半(2sentences)に相当する部分が脱落している。ベーシックはこの
ような奇妙な英文ではない。その他誤解もある。ベーシックはここに記されているよ
うに「細かく見れば矛盾だらけの言語体系」ではなく、また「いつの間にか忘れ去ら
れてしまった」わけでもない。ベーシックについての本は何冊も出ている。例えば、
今月刊行された以下の拙著などを読まれ、読者の方に誤解をといてベーシックを正し
く知っていただきたい。

相沢佳子著 『850語に魅せられた天才C.K.オグデン』(北星堂)
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