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日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)
 
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日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア) [文庫]

イザヤ・ベンダサン , Isaiah Ben-Dasan
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (45件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第2回(1971年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

日本の歴史と現代の世相についての豊かな学識と深い洞察、新鮮で鋭い問題の提示。砂漠対モンスーン、遊牧対農耕、放浪対定住、一神教対多神教等々、ユニークな視点から展開される卓抜な日本人論。

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 角川書店 (1971/09)
  • ISBN-10: 4043207018
  • ISBN-13: 978-4043207015
  • 発売日: 1971/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (45件のカスタマーレビュー)
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81 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
必読の本! 2002/9/21
By ti101
形式:文庫
この本は必読の本だ。レビューでも、この本の事を誉めている人が
多いが、この本だけ読んでいくと確かに面白く、また「なるほど」と頷か
される事も多い。

青春時代には一冊の本が人生観や意識を変えてくれる事もある。俺が高校
の時にこの本を読んだら、多分この本にはまっただろう。しかし、それは
危険と隣り合わせの行為なのだ。まことしやかで、かつ嘘が入り交じった
影響力抜群の本ほど怖い物はない。最近でもそういった本はある。
多くの人が指摘しているが、この本は浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』
と同時に読むべきだろう。はまった人は愕然とするはずだ。なにしろ、
有名になった、ニューヨークのホテルに住むユダヤ人のエピソードも、
ユダヤ人は反対意見が無いと、多数決でも議決しないという話も、どれ
もこれも非常に疑わしい話だからだ。

ちなみに、「イザヤ・ベンダサン氏=山本七平」説は、疑わしいではなく
既に「確定している」事項だ。山本氏は死の床でこれを妻に告白している。

再度言う。この本は必読の本だ。特に、影響を受けやすい青少年にとって!

ただし、浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』と一緒に読むこと!
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Boras VINE™ メンバー
形式:新書
最初に読んでから20年が経った。再び手にしてその衝撃を味わう。
山本七平はユダヤ人を引き合いに出して、日本人の本質である「人間」(つまり人情・ヒューマニズム)を基準とした社会について描いている。

なぜユダヤ人かと言えば、それは山本七平自身がキリスト教神学の研究者、また翻訳者であり
「唯一神」を絶対基準として見る社会と、「人間」を絶対基準として見る日本を比較しやすいからだ。
あえて自分をユダヤ人として演出したのは、日本人論の説諭には「外国人」の方が得策だったからだと思う。

山本七平の訴求点は、日本人の原典「人間教」に優れた点を見いだし、同時にその弱点である
自己無謬性(自分は間違わない)である。その対極にユダヤ人的な「神の律法」を基とした、「人間は元来間違う」という視点の優劣を置く。
日本人は政治的天才だと言い、その対極のユダヤ人は政治的低能であると言う。
朝廷と幕府の二院制度は歴史的な革命であり、恩田杢の人間的改革手腕を西洋社会は研究しろと言う。

同時に「人間教」の危うさについても言及する。
言外の言(言葉の外側にある言葉)、法外の法、例外をつくる天才である日本人の基準の曖昧さ。
西欧に入り込む真似はできるが、根本的に異なるプロセスで物事を見ているのだから注意せよと警鐘を鳴らしている。

日本人は決して無神論者ではない。森羅万象に神が宿ることをよしとし、先祖や神社を祀る。
だが、ユダヤ教的な「契約を交わす厳格な神」は拒絶する。
なぜなら、すでに「人間」(人情・ヒューマニズム)を絶対とする「日本教」を無意識のレベルにまで
すり込まれ、自身が信仰者とも思わない究極の信者になっているから。
2千年以上かけて作られた信仰だ。
これほど最強の「教え」は無い。

最初に読んだ当時、とても知的な興奮を得た。
20年経って読み直し、自覚してしまった。
読んでから気分が悪くなった。
明らかに自分は日本教信者である。
そして私の周囲には、日常であろうと、仕事であろうと沢山の信仰仲間で溢れかえっている。
このまま信者を続けるのか、抜け出すのか、その選択について真剣に考えたい。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 既にイザヤ=ベンダサンというのは架空の人物だということが明言されているので、(なにせ著者名が『山本七平』)
ユダヤ人に関する個々のエピソードの正確さについてはあまり気に留めずに読んでいた。
本書はタイトルに反して(?)日本人論がメインであるので、仮にここに描かれたユダヤ人の話が、
全て氏の知識と経験に基付いた創作であったとしても、土台が崩れることは無いからだ。

 とはいえ、本書で紹介されている事例に対する指摘があるならば見てみたいと思い、
amazonのレビューでもたびたび例に出ている「にせユダヤ人と日本人」という本も手にとって見た。
なるほど確かに山本氏は言語学や歴史学、神学の博士号を持っているわけではなく、本業は出版業だ。
なので、自分はそういった方面の専門家による怜悧な指摘が見られるものと期待した。
が、結果は肩透かしであった。著者の浅見氏の目的は、批評でも批判でもなく、
そもそも山本氏の否定であったようだ。私と同じ被害者が出ないよう、
読みはじめで「もういいや」と思ってしまった文章を、以下に引用する。

 「先日書店でのぞいて見ると、イザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』の文庫本(角川書店刊)が、
なんと五十三版か何かになっていた。英語版(以下「英訳本」ともいう)はいっぺんで化けの皮が
はがれてしまったというのに(一四三頁以下の《付録》参照)、日本人読者はどこまでお人好しなのだろう。
それとも、マユツバは承知の上で何かを楽しんでいるのだろうか。そうだとすると、その「何か」とは何か。
「ユダヤ人」から見ると、日本人はこんなに珍しい、そしてうらやましい民族である――途中は何やかや
言っても、結局はそういってくれる。決してしんそこから不愉快にされることはない。安心である。
そして最後は「こんな良い国を実力で守ろうとせず、再軍備も不要だなどと言うのは、ユダヤ人から見ると
おめでた過ぎますよ」という忠告である。要するにこれは、「ユダヤ人」にことよせた、新手の、
国粋主義、軍国主義へのすすめ以外の何ものでもない。」
(朝日文庫「にせユダヤ人と日本人」P13 はじめに)より。

 このような反応は時代なのだろうか?山本氏の戦争体験に関する著書は
この時期まだ発表されていなかったのかもしれないが、私の中の日本軍 (上) (文春文庫 (306‐1))などで示される
悲惨極まる軍隊経験と、氏の健康被害とを見れば、そのような発想はありえないと誰もが言い切るだろう。
そもそも本書を日本人に対する苦言や皮肉とは捉えても、日本人への称揚と受け取る人間がどれほどいるのだろうか?

 これは、何もごく一部の悪態や放言をあげつらっているわけではない。引用部のような山本氏に対する
一方的なレッテル貼り及び曲解は、序文に限らず全編で繰り返されているのだ。
この偏ったものの見方と悪意は、全ての検証作業をカビのように蝕んでいる。もしこの本に
山本批判の足がかりを求めようものなら、かえって遠回りになるような代物である。
正直、今の時代になってなお「日本人とユダヤ人」にこういった類の本の名が付いて回るのは不思議に思う。
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