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日本人と「日本病」について (文春文庫)
 
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日本人と「日本病」について (文春文庫) [文庫]

岸田 秀 , 山本 七平
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本軍は物量に負けたのではない!元日本兵であった山本七平と精神分析学者の岸田秀が、日本軍の不可解な行動に日本人の病理を見る

内容(「BOOK」データベースより)

日本軍はアメリカの物量に敗けたのではない。バンザイ突撃もカミカゼもその精神構造において、既にアメリカに敗北していたのだ。自らも下級将校として従軍した体験を持つ歴史学者と、日本は精神分裂だ、と断じる精神分析学者が、日本近代史に現れた病理を診断。その「病い」克服の道を探る、ユニークな文化論。

登録情報

  • 文庫: 250ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1996/05)
  • ISBN-10: 4167540045
  • ISBN-13: 978-4167540043
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 200,724位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 日本の秩序がどのような構造でできているのか――。
たとえば、日本では、「共同体の一員」としての組織がなりたっている。
それに対して、外国は、「奴隷」とみなして能率的なシステムを考えだす
というやり方である。

 他にも、日本人がなぜ議論を苦手とするのか、日本人における
「思い詰める」・「諸悪の根源」とはどういうことか。「赤ん坊」
とはどのような存在として見なされているのか。さまざまなことを、
風土や宗教、奴隷制などの歴史など多次元的に考察している。

 個人的には、以下のものがおもしろく感じられた。
・神(=歯止め)を持たない日本人に自我・個人主義は、エゴイズムに
 映る。
・論争している間は、絶対に両者の関係は断絶しないという信仰が向こ
 う(外国)にある。どんなことがあろうとも交渉の中断はしないぞ、
 ということを別の表現で言っているのを、日本は、捨てぜりふのように
 聞いてしまう。
・日本人のつくった組織では、結局、個人のやる気を当てにしている。
 これは、日本に奴隷制がなかったことと関連がある。

 日本の中だけの世界から飛び出して初めて日本を客観視できる。その
飛び出すのを助けてくれる一書だと思う。読み進めていって自分の中に
ある「日本」が統合されていくような気がする。読み終わり、はて、
このような世界に於ける日本においてどのように生きていこうか、と
考える。実は生活に密着している本だと気づく。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 蘇冬
形式:文庫
日本の社会、歴史、文化のあり方に鋭い眼を注いだ山本七平と、
精神分析学から日本を解明しようとしている岸田秀の対談。
96年に買ってから数回読み直しているが、対談当時の時代背景を除いてても鋭い日本人論になっている。
ただ、バブル以降の日本の社会をみていると、次第に両氏の言う「共同幻想」が崩壊して、
日本人が浮遊してきたいると感じる。本来原理持たないことを原理としてきた日本人が、
「共同幻想」を失ったとき、いったいどうなるのか。
21世紀初頭の今はそれを実験しているように思える。
そこにはアメリカから仕入れた生齧りの「個人主義」か、ただの拝金主義、
もしくはおかしな形での「復古主義」に二極化していると思える。
そんな状況だからこそ、冷徹な両氏のこの本を読んで、日本人のあり方を考えている。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
昭和55年に単行本として刊行されて30年以上が経過した。対談の岸田秀氏はまだご健在だが、山本七平氏が平成3年に亡くなり、解説を書かれた小室直樹氏が昨年亡くなった。中身は題名の通りで、対談形式で読みやすいのだが、言いっ放しで整理された形になっていないので、頭の中にどれだけ残っているか心もとないところがある。しかしこの1冊で日本人と「日本病」を分かった気になるというのも愚かで、この本を足がかりに他の本へと読み進めていくべきなんだろう。解説も小室氏がその後出した「日本人のための宗教原論」の中でもっと噛み砕いて説明してあるのでそっちも読んでほしい。

現在はこの本が出たころとは違って、雇用者に占める正社員の割合が激減し、今や3人に1人が非正規雇用である。10代後半にいたっては約7割という報告もあり、社会秩序も当時とはかなり変化してきた。日本人は簡単には変わらないだろうが、「日本病」は変化しているはずで、その諸症状の変化を考慮して読む必要はあるだろう。
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