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日本人と「日本病」について (岸田秀コレクション)
 
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日本人と「日本病」について (岸田秀コレクション) [単行本]

岸田 秀 , 山本 七平
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本軍は物量に負けたのではない!元日本兵であった山本七平と精神分析学者の岸田秀が、日本軍の不可解な行動に日本人の病理を見る
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

日本人の「構造的欠陥」とはなにか。太平洋戦争で日本はなぜ惨敗したか―。精神分析の岸田秀と、日本人論の泰斗にして元日本兵でもある山本七平が、日本軍の不可解な行動様式を語りあかし、日本国家そのものがかかえる〈症状〉と〈病因〉を摘出し、その〈治療〉へと向かう道を開示する。

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 青土社 (1992/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 479179091X
  • ISBN-13: 978-4791790913
  • 発売日: 1992/08
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.5 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本を、自分を客観視できる本, 2008/2/6
 日本の秩序がどのような構造でできているのか――。
たとえば、日本では、「共同体の一員」としての組織がなりたっている。
それに対して、外国は、「奴隷」とみなして能率的なシステムを考えだす
というやり方である。

 他にも、日本人がなぜ議論を苦手とするのか、日本人における
「思い詰める」・「諸悪の根源」とはどういうことか。「赤ん坊」
とはどのような存在として見なされているのか。さまざまなことを、
風土や宗教、奴隷制などの歴史など多次元的に考察している。

 個人的には、以下のものがおもしろく感じられた。
・神(=歯止め)を持たない日本人に自我・個人主義は、エゴイズムに
 映る。
・論争している間は、絶対に両者の関係は断絶しないという信仰が向こ
 う(外国)にある。どんなことがあろうとも交渉の中断はしないぞ、
 ということを別の表現で言っているのを、日本は、捨てぜりふのように
 聞いてしまう。
・日本人のつくった組織では、結局、個人のやる気を当てにしている。
 これは、日本に奴隷制がなかったことと関連がある。

 日本の中だけの世界から飛び出して初めて日本を客観視できる。その
飛び出すのを助けてくれる一書だと思う。読み進めていって自分の中に
ある「日本」が統合されていくような気がする。読み終わり、はて、
このような世界に於ける日本においてどのように生きていこうか、と
考える。実は生活に密着している本だと気づく。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本人とは何者か, 2010/2/27
日本の社会、歴史、文化のあり方に鋭い眼を注いだ山本七平と、
精神分析学から日本を解明しようとしている岸田秀の対談。
96年に買ってから数回読み直しているが、対談当時の時代背景を除いてても鋭い日本人論になっている。
ただ、バブル以降の日本の社会をみていると、次第に両氏の言う「共同幻想」が崩壊して、
日本人が浮遊してきたいると感じる。本来原理持たないことを原理としてきた日本人が、
「共同幻想」を失ったとき、いったいどうなるのか。
21世紀初頭の今はそれを実験しているように思える。
そこにはアメリカから仕入れた生齧りの「個人主義」か、ただの拝金主義、
もしくはおかしな形での「復古主義」に二極化していると思える。
そんな状況だからこそ、冷徹な両氏のこの本を読んで、日本人のあり方を考えている。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 時代の変化を考慮する必要がある, 2011/1/7
By 
sirou55 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
昭和55年に単行本として刊行されて30年以上が経過した。対談の岸田秀氏はまだご健在だが、山本七平氏が平成3年に亡くなり、解説を書かれた小室直樹氏が昨年亡くなった。中身は題名の通りで、対談形式で読みやすいのだが、言いっ放しで整理された形になっていないので、頭の中にどれだけ残っているか心もとないところがある。しかしこの1冊で日本人と「日本病」を分かった気になるというのも愚かで、この本を足がかりに他の本へと読み進めていくべきなんだろう。解説も小室氏がその後出した「日本人のための宗教原論」の中でもっと噛み砕いて説明してあるのでそっちも読んでほしい。

現在はこの本が出たころとは違って、雇用者に占める正社員の割合が激減し、今や3人に1人が非正規雇用である。10代後半にいたっては約7割という報告もあり、社会秩序も当時とはかなり変化してきた。日本人は簡単には変わらないだろうが、「日本病」は変化しているはずで、その諸症状の変化を考慮して読む必要はあるだろう。
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