日本経済の現状を把握するのに、非常に良い本だと思う。
野口悠紀雄氏の最近の著作が、アカデミズムよりはジャーナリズム系の本であっても、
かなり難しく、本格的な経済学を学んでいないとついていけないな、と思っていた。
そこに登場したのが、本書である。
幸田真音氏との対談形式で日本経済の現状を、かなり噛み砕いて、やさしくわかりやすく分析している。
一般的に言われる「ものづくりこそが日本の生きる道」「デフレ、円高が問題だ」といった論調に対して、
全くの反対意見を述べていて、目からウロコ。
一方で、電気自動車に対するお二人の意見が正反対であり、
幸田氏「電気自動車が日本の製造業を変えるきっかけになってくれたらいいな、と思って期待しているのですが。」
野口氏「電気自動車が日本の製造業に最後のトドメを刺すと思っています。」
野口氏の、本格的な本がちょっと難しくて、という方には是非お勧めしたいと思う。