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日本人が知らないアメリカの本音
 
 

日本人が知らないアメリカの本音 [単行本(ソフトカバー)]

藤井 厳喜
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

アメリカは決して一枚岩ではない。
ビンラディン殺害で大きく変わった世界のパワーバランスの真相とは。3・11で見せた「トモダチ作戦」の真意とは何か。悪化しつづけるアメリカの財政問題の正体とそれがもたらすものとは。TPP推進で垣間見えるアメリカ産業界の思惑。アメリカは日本に核武装すら求めているのか。
これからのアメリカ経済、政治、軍事の行方がはっきりと理解できる一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

これを知らずして日本の針路を決めてはいけない!ビンラディン殺害で大きく変わった世界のパワーバランス。3・11で見せた「トモダチ作戦」の真意とは何か。TPP推進で垣間見えるアメリカ産業界の思惑とは。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 300ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2011/8/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4569797962
  • ISBN-13: 978-4569797960
  • 発売日: 2011/8/6
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.3 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
79 人中、75人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 風憚
形式:単行本(ソフトカバー)
国際政治学者、そして特にアメリカ事情に精通する藤井厳喜氏が、最も得意とするだろう「アメリカ・ウォッチング」という分野について、本格的に取り組んだ傑作でしょう。
氏のキャリアの集大成とも感じさせられる、アメリカそのものを、歴史的にも文化的にも、本当に多角的にバランスよく、「一般書」の形体で表現する。

著者の著作を何冊か読んできた一読者として、「意外」とも感じたのは、想像以上に、藤井氏が長年、幅広いアメリカ取材を続けてきたという「厚み」についてであり、改めて感心させられた。

それは、俗にいう「保守系」といわれる政治学者、あるいは比較的それに近いと見られているジャーナリスト等で、アメリカに個人的なパイプがあるとされる人達は、だいたいが「ワシントンの特定派閥の議員」特にネオコン系なら、ネオコン筋に極端に限定された人脈をベースに、取材し、情報が集められ、またそれを分析して組み立ててゆくというレポーターが「当たり前」とされてきたからである。
 また逆に、環境派など、市民運動のウォッチング、最新情報に詳しい人は、環境左派や特定の有名NPOなど、彼らの周辺情報を中心に、「これがアメリカの最新ニュースだ」として、伝えることが多い。これは「それで当たり前、当然だ」ということに読者は強制的になれさせられてしまってきたのだが、「本当にそうした日本語情報を、日本で読んでいるだけで、真にアメリカという国を的確に把握する事ができるのだろうか?」という問題意識を、プロローグ、出だしを読み始めた段階で、ズシリと突きつけられ、ぐいぐい引き込まれていった。

藤井氏のアメリカ・ウォッチングの面白いところは、
徹底的に冷徹に、広い立場の数多くのアメリカを有りの儘に観察すると同時に、それぞれの立場、目線で、取材を重ね、長年付き合ってきたところにある。

 本の後半で書いてあるように、ワシントンやニューヨークなどの日本人誰もが知る中心的な大都市のエリートから観るアメリカだけでなく、メキシコとの国境近くや農業地帯で出稼ぎで働くエスニック・グループが支える現代アメリカ・・・そして彼らの母国語であるスペイン語でのごくごく普通の庶民が語る日常会話から見えてくるアメリカ、
レディーガガ等のアーティスト、そしてその周辺の人達、産業が発信するアメリカ、
ウォールストリート、ベンチャーキャピタリスト、スーパーリッチな個人投資家が動かすアメリカ、
消費者運動などで戦う市民運動系左派の人達の目線から観るアメリカ、
アメリカの労働組合の人達が伝えるアメリカ、
貧困層の庶民、草の根保守、リバタリアン、そして軍司令部、あるいは軍にかかわるごく普通の軍人の立場から観るアメリカ・・・、
あるいはそれらを日本人、外国人はどう観ればよいのか??理解の手がかりとなるのか?
等々を、淡々と、各章のテーマを通じ、見せてゆく。

この厚みや、圧倒的な幅の広さ、著者自身のアメリカと関わってきた人生なしには書けない、重厚さが、全く今までになかった、「新しいアメリカを考える本」に仕上がっており、
あまりの内容の濃さとボリュームにかかわらず、一気に、引き込まれ、読みました。

一度、このように、誰かに、「こういう大きな地図、関係図があるよ」とザックリと全体見取り図を造ってもらってから、多数のアメリカ情報に接していれば、もっと自分なりの解釈や分析が、自由にできたのではないか?と思わされます。

この書は、アメリカを物凄く知っている、長年アメリカで仕事をしているという人にも、改めて読んで欲しい本だと思います。
特定業界や都市に詳しい、知り尽くしたというような人であっても、自分とは全く違った分野、イデオロギーなど、幅広く「違っていて多様なアメリカ」を知ることにより、付き合い方・発想をより柔軟で戦略的に進化することが出来ると感じられたからです。

超最先端の情報、そして今後の予測、更に未来のアメリカとの付き合い方、防衛法を考える為にも、
アメリカ研究のガイドブックとしても応用できる本書を、活用し続けたいです。
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
これほどバランスよく、そしてコンパクトに、本来、アメリカ研究者向けの専門誌でないと学ぶ機会のないような金融史、政治力学、米国庶民の多様なカルチャーまで、広範囲なテーマを、素人でも読めるよう一般書の形で完成させた類書のないアメリカ本。

市民運動、労働左派達の現実、ネオコン、リバタリアン、現代のウォールストリートの住人と芸能カルチャー、セレブとの関係、ITカルチャーの概念理解図に至るまで、一気にテンポよくみせてくれる。
勿論、ある程度の知識がある専門家と言われるような人が読んでも、渋い分析かつ最新情報が溢れ、読み応えがあるという不思議なつくりになっている。

この著作は、藤井氏の決定的に得意な、というより本当に長年アメリカに関わり続け、専門家として研究・分析つづけてきた藤井氏の生きざまが結集された貴重な一冊のように、その重みをズシリと感じさせられた。
著者には幅広いテーマの著作が多数あるが、これだけ(あらゆる意味で)幅広く、そして深く、アメリカ研究の入門書は、「アメリカ」はアメリカでも、その特定の業界や分野の専門家、立場にだけ立った視点から観る事に慣れてしまったスペシャリストにも書けない不思議な構成となっている。

今、話題のアップルのスティーブ・ジョブズ引退の話、そしてITバブルの今後についても、大きな見取り図で、その行方を考えてゆくのに必要なヒントがまとめられている。
 ウィキリークスのアサンジを、ゴルゴ13に例えて国際政治の力学を解説するような、非常に痛快な解説は読む者を飽きさせない。
そういう意味においても、非常にエネルギッシュな新しいアメリカ理解のガイドブックだと思う。

この本を読んで、アメリカをどう捉えるかは、読者次第、と著者は最初から、ある意味で突き放してもいる。
驚くほどクールでいて、なのに、読者が知識を得る毎に好奇心を深め、探究してゆきたくなる理解のプロセスに対しては、これまた驚くほど親切に先を示す本でもある。

確かに、この本を読んで、その基本に忠実な「アメリカの見方」をどう生かし、どういう感情を抱くかは、実に色々で自由であることが思考の柔軟性、ビジネス創造の突破口になるかもしれない。
そういう意味において、ビジネスマンが自在な国際的なビジネス・プランを構想する上でのヒントも多く有する実用的な書でもあろう。
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By HAYATO
形式:単行本(ソフトカバー)
今までに出会ったことのないアプローチのアメリカ本でした。
これは著者自らがプロローグで予告した通り、極めてクールに、幅広い立場からの情報を分かりやすく整理し、構造的に示した点です。

現在、日本語で書かれた本は、バランスが悪く、著者の立場で内容が極端に偏る傾向が多い事を実感します。
著者が従米?単純なアメリカ礼賛本の立場から書いた本か、あるいは極端に「憎し」というような感情が伝わってくるような反米嫌米本かといった、特定の分野からの「書き手の主張」に一般読者は胸やけしてしまいそうな印象を受け、いつの間にか「アメリカ本」から距離を置きたくなっていた気がします。
そういう中、極めて異色な存在でしょう。

著者は、自分の立場や考えは明確に提示しつつも、多面的な情報や意見や視点を提示したうえで、「それをどう解釈し、活かしたいかは、それぞれの立場の読者が、時々において、あくまで判断を選択してゆけばいい」というような、謂わば「突き放した」とも感じ取れる、現代アメリカとの付き合い方の智恵をただ示してゆく。
そういったスタンスが、アメリカの金融史、政治史、建国以来の権力力学、IT史、コンピュータなどの産業技術界におけるパワーバランス、さらには「ITカルチャー」、文化論、代表的哲学にいたるまで、終始一貫して、表現されてゆく。

また、ハーバード大学の大学院、研究所に長く在籍し、政治学者という専門家の立場でありながら、
意外なほど「ごく普通のアメリカで暮らす生活者の視点・アンテナ」も大事に、マイケル・ジャクソン、レディーガガ、等の現代アメリカのソフトパワーを代表した人物と経済と文化の関係、業界裏事情にまで、軽快に描き出す。
この幅の広さとバランスの良さが、この本の異色性であり、特異な魅力であろう。

1・2章以外は、どの章から読んでも、そのテーマ毎に完結した内容ともなっているので、
今すぐ知りたい関心の高いジャンルから読み進めてゆく事も出来、実用性も高いつくりとなっていた。
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