あれから40年、ということもあって『
公式長編記録映画 日本万国博』のDVDを入手し、構成の是非やそのバランスはともかく、その極彩色のパノラマぶりに圧倒されて「あともうちょっとだけ見たいなぁ、万博の映像……。」という思いから、『
《40周年記念》 DVD-SET』に収められるのと同時に単品でもリリースされた、このDVDをゲットすることにしたのだった。
見る前は「これ単独でも楽しめるのかな?」という一抹の不安もあったが、どうしてどうして、これがなかなかの見ものだった。開催決定から開催直前までの歩みを一気にたどる「開催準備編」(約35分)、そして開催期間中のスタッフたちの奮闘ぶりにスポットをあてた「施設・運営編」(約60分)の2編をカップリングしたもの。
「開催準備編」の、各パビリオンが建築されて行く光景を見ていると、かつてのニッポンのお父さんたちのがんばる姿に美しいものを感じるし(オレの中ではこれが、3時間版『日本万国博』での、開会式や閉会式でそっと涙をぬぐうスタッフのおじさん達の姿につながってくるのだ)、「施設・運営編」では、見えるところ・見えないところで懸命に働くスタッフたちを追うことにより、まるで見ている私たちが大阪万博の会場にいるような錯覚すら覚える、そんな臨場感が生み出されている。会場内を一周していたモノレールの車窓からの風景も、思う存分見ることができる。
そしてなんといっても、「施設・運営編」のハイライトは、1970年9月5日(土)、万博会場になんと83万人以上の人々が押し寄せた一日のドキュメントだろう。この、熱狂というかカオスというか、形容のしようのない緊迫感にあふれた世界を、あなたにもぜひ体感していただきたいと思う。
画質・音質は良好。4ページ・モノクロの解説書つき。