新堂冬樹さんの真骨頂である闇金融的な重い話ではなく、非常に軽い内容ですね。『三億を護れ』と同じようなノリで、情けない男が事件に巻き込まれまるという展開です。
ほとんどの人がストーリーの先が読めちゃうんじゃないかなぁという感じ。新堂冬樹さんの作品にみられる、終盤まで展開が読めないハラハラドキドキなストーリや、アンダーグランドな世界観が楽しみという人はちょっと期待はずれになるかも。
腹を抱えて笑うのであれば『無間地獄』の方が上、洗脳に関する描写なら『カリスマ』が上、闇社会の話なら『溝鼠』が上。
新堂冬樹さんの笑い(ユーモア)のセンスは、シリアスな状況の中にあってこそ効果を発揮するのかな。最初から、これはコメディ作品ですよという状況の中では、発揮されにくい。そんなことを感じさせる作品。