タイトルにある「讒(ざん)する」とは「事実を曲げて人を悪く言い、人を貶める」という意味だそうです。渡辺昇一氏、金美齢氏、八木秀次氏のお三方が鼎談で日本を讒する人を名指しで指弾します。私は三氏が本書の中で事実として語っておられることの当否をつぶさに検証する手段を持ちません。しかし、これまでテレビ、雑誌などで三氏の仰ることを聴いてきた経験から、このお三方が邪(よこしま)な人でないことは判っているつもりです。加えて、本書に書かれていることの基本的なところ、謂わば根底に流れる考え方は全く当を得ていると思います。従って、世の論争にありがちな対立する考えの持ち主に対する揚げ足取り的な議論も少しはあるかという危惧を持つものの、本書に滔々と述べられた三氏の論旨に概ね賛同するものです。とりわけ、三氏の基本的な考え方には何ら疑問をはさむ余地はなく、きわめて真っ当なものだと考えます。
戦後レジームのなかで戦前・戦中の日本を否定し、ただ妄信的に悪と決めつけて疑わなかった我々戦後世代が、もっと史実を勉強し、一部の国家やマスコミによって意図的に歪めて伝えられる歴史に惑わされることなく、正しい歴史認識を持つべきなのだろう。