この本の長所
1、目標と手段の混同、同質性の信仰、ゆとり教育はゆとりが実現されなかったから失敗したなど、日本の教育論議の問題点がかなり広くかつ刺激的に取り上げられているところ。
2、教育学者の議論がよりよくわかる内容になっていること(たとえば、本田由紀『若者と仕事』の言わんとしていることがよくわかる)。
この本の短所
1、外国礼賛のところがある(外国人の分析が信用できるその根拠は?)
2、著者の記述のところどころに根拠があるのか疑問に思うところがある(たとえば、「アングロサクソン諸国に関するデータを、割り引いて見る」と、日本は決して解雇されにくくはない(白川一郎『日本のニート・世界のフリーター』p38)。あと、「世界」とか「多くの外国人」などぼかしているところは怪しい)。
結論―長所星5つ、短所で星1つ引いて、星4つ。