森喜朗前首相、小泉純一郎首相、田中真紀子外相、そして石原慎太郎・東京都知事を中心に、近年特に政治家の発言に注目が集まっている。毎日新聞社で政治畑を歩んできた著者は、昨今の言論の府の衰退は「言葉の不在」が原因と指摘する。一方で「なぜ言いたいことを言う確信犯的な発言が世論の支持を受けるのか」と、「明確な言葉」を売り物にする小泉・石原人気に疑問を投げかける。
「外務省は伏魔殿」など、田中外相の発言については、父・角栄氏がその豪腕とは裏腹に、自らの発言の内容、時、場所に慎重であったという事実と対比。外相には常に失言、放言となる危うさがつきまとうと指摘する。石原都知事については、その「いなせ」な振る舞いが、タカ派的言動でさえも「国民を何かホッとさせる」ものに変えてしまうと分析する。
吉田茂・元首相の「バカヤロー発言」や、ハマコーこと浜田幸一元衆院議員の「共産党議長“人殺し”発言」など歴史的失言は、失言に至るやり取りの顛末を議事録から再現している。
(日経ビジネス 2001/12/24 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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