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この物語は、日本現代史の縮図のようである。ダイヤの原石のような才能を秘めた青年が駅弁大学で恩師に出会い素晴らしい教育を受ける。家族の都合で四国に残り、バラック建ての小さな会社に就職する。開発型創業者の理解と人間的な魅力に救われながら困難な開発に挑戦を続ける。創業者が高齢となりトップが交替した。社内ネゴとは無縁の正直系開発者には逆風の時代となる。見当外れの社命が次々に降りかかる。それらを無視し孤高な開発を続け、ついに世界で初めて聖女の微笑みを見る。青色発光ダイオードは美しく輝いた。会社には巨万の富が入るようになるが、開発者は報われることなく日本を去った。転勤先に告訴状(企業機密漏洩)が届く。
救いは、中村氏の弁護人を引き受けた升永英俊弁護士である。正攻法のずば抜けた努力で人生を拓く清清しさがある。司法の世界にも高い論理性と澄んだ良心をもつ人がいることに読者は安堵するだろう。金の卵を産むガチョウを虐げるような国に未来はないわけで、この裁判は日本再生への一歩となるだろう。著者は、本書を書き上げたあと、ある種の爽快感を味わったという。希望の灯を見られたのだろう。
画期的な判決だと騒がれている。しかし、実質は、日亜を国を、ねじ伏せたんだ。逃げれないように、首根っこを押さえ込んだんだ。裁判所が嬉々として出したのではない!
それがこの本を読んでよくわかった。
そこのところの理解が最大のポイントではないか。
こんなすごい人間が、ひとりは日本を去ったのだ。
その国家的損失は計り知れない。
なにをしてるのか、日本!
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