2006年ころから、ビームスの戦略などブランドやトレンドについて数多くの著作を発表してきた著者である。そのスタイルは、伊勢丹や虎屋など不況の時代にあっても受け入れられているブランドをインタビュー調査により解き明かしていくというものだ。今回の「日本をはみ出る」は著者が最も得意とする「気になる人、好きな人」を目指してインタビューするスタイルがそのまま本になったものであり、海外で活躍する4人のクリエーターの仕事や海外に出た経緯などが生きた言葉でわかりやすく書かれたものである。そして、日本をはみ出た人は、日本を見限ったわけではなく、むしろ強く日本を思っていることがよくわかる。日本の職人多仕事に対する評価も高い。自分もそうであるが、その言葉に、地方のものづくりに係る人達は勇気づるけられるはずである。