読んでいると、ポーカーに負けた後に、両方の手札を見ている第三者から、
馬鹿なカードを切ったと、相手の手札を示しながら批判されるような感覚がします。
子どもの頃、こういうことをいう友達がいたことを思い出しました。
いろいろと結果論から誤った判断をした軍部上層部を批判し、
正しい判断をしていれば勝てたという内容です。確かに著者のいう選択をしていれば戦況は
違っていたかもしれない。ただ、勝てたかと言えば疑問だ。
情報も今より少なく、遅く、誤報やかく乱が横行し、陸軍と海軍の間でも情報操作がされる中、
味方のドイツの狙いや動きを逐次把握し、イギリスやソ連などの連合軍に適切な作戦ができたか。
あれもこれも陰謀で、それが無ければ勝てたと言うのは簡単だが、実際には陰謀も含めて存在し
負けたわけで、なんだか著者の主張はバカバカしく思える。
ただ、結果論として、どこで軍上層部の判断ミスが起こり、それが悲劇を生んでいったのか。
その判断ミスの原点は何なのか。それを知ろうとするきっかけには良いかもしれない。