プロローグで狙いと構成についてじっくりと説明してあり、読者がこの本を読んで何を知ってほしいのかを予め分かった上で読むことができる。
ODAは身近に感じられないということが問題として挙げられることが多いが、文章の中で実に多くの具体例や身近な例え、パーセンテージ等の数字を登場させることによって、できるだけ身近に感じられる工夫がされている。
ODAの基本知識から実施している国内外の様々な組織、さらにはODAを行う上での理念や困難さ、批判や意義など、ODAをとりまくあらゆる情報を歴史的・世界的に縦横の両軸から述べている。これにより一般的にはネガティブな印象を与えられがちなODAについて、その効果や必要性について読者自身の考えを巡らせることができるような情報を与えている。
ODAに関してここまで包括的に事実や考えを述べている著書には今まで出会ったことがない。ODAに対する知識を深めるためには是非一読してもらいたい一冊である。