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日本の200年〈上〉―徳川時代から現代まで
 
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日本の200年〈上〉―徳川時代から現代まで [単行本]

アンドルー ゴードン , Andrew Gordon , 森谷 文昭
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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日本の200年[新版] 上―― 徳川時代から現代まで 日本の200年[新版] 上―― 徳川時代から現代まで 5つ星のうち 5.0 (1)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「こういう日本史を待っていた」世界のどの国の人が読んでも“共通に理解できる”新しい近現代日本史が、ここに誕生した。英語版につづいて中国・韓国・スペイン語版も続々刊行。

内容(「MARC」データベースより)

世界のどの国の人が読んでも「共通に理解できる」、新しい近現代日本史。上巻では、徳川将軍家による支配の最後の数十年が始まった1800年頃から、20世紀初頭の帝国日本の興隆期までを記述する。

登録情報

  • 単行本: 399ページ
  • 出版社: みすず書房 (2006/10)
  • ISBN-10: 4622072467
  • ISBN-13: 978-4622072461
  • 発売日: 2006/10
  • 商品パッケージの寸法: 18.8 x 12.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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37 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 歴史が自然と頭に入る 2006/11/30
By 45
形式:単行本
 上、下700ページだが、すんなり読める。

 特定の史観に左右されていない中庸な視点と、外国人ならではの客観性、親日的気遣いあるニュアンス。翻訳本だが、違和感なく読めるこなれた名訳。

 上巻は抜群に面白い、特に今まで私にはしっくり理解できなかった幕末から明治への移行の様子がよく理解できた。

 このような歴史の躍動が伝わってくる、面白い通史を、日本史、世界史共にもっと読みたい。 

 高校生にもお勧め。
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36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本を特殊視しない点に好感 2007/1/10
形式:単行本
 中国人、韓国人、台湾人のスタッフと同じ職場で働く機会に恵まれたのですが、気がついたのが、彼女/彼等が明治以前の日本の歴史をほとんど知らないか無関心なこと。当方のアジア史の知識も怪しいので偉そうなことは言えないのですが、追いつくべき対象としての日本にのみ関心が偏っているなという印象を受けました。比較的知識のある近代史についても例の「歴史問題」が妨げになりお互い避ける話柄になっているのが現状です。
 そんな中で今注目している本が本書です。著者は前え書きで「日本列島という地域で営まれた近・現代史」を書くように心がけたと言います。19〜20世紀において時期の早い遅いはあれ、世界のほとんどの地域で体験された「国民国家」化の日本での展開を描写してゆくのです。その言葉どおり、江戸期に遡って国学や倒幕活動等を通じた国民意識醸成の様を見、政府の産業・教育・軍事等を通じた意図的な国民の「造成」にも頁が割かれています。
 また、「国民国家」化にあたって必然的に発生する国内の階層間対立にも目を向けます。著者の専門を活かして当時の労働者や小作人の生の声を収録している点、一枚岩でなかった近代化の真相を巧まずして読み手に伝えてくれます。
 そして、「国民国家」の成長と軌を一にした周辺諸国への伸張へと筆は及びます。ここで注目したのはバランス感覚の良さ。三・一運動の結果、朝鮮で成立した斉藤「文治」政治については、従来形式的なものに過ぎないという評価を受けてきましたが、部分的ではあったものの「都市文化」の萌芽に寄与したと再評価するなど、広く目配りしている点が信頼感を与えてくれます。
 近々、中国語・韓国語にも翻訳されるとのことで大変楽しみ。もちろん職場の外国人スタッフにも勧めてみるつもりです。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本近代史の激動を鮮やかに説明。 2008/1/30
By 小僧 VINE™ メンバー
形式:単行本
原題に表現されるように本書は近代日本の特殊な経験ではなく、グローバルに展開された近代史の日本における展開を描き出そうとする。そのような問題意識によって、日本の近現代史の激動を世界における近代の経験と比較する視座が提供され、日本史特殊論に陥ることなく、日本近代史において何が各国の経験と共通し、何が日本に固有な点なのか、何がその固有な点をもたらしたのかを丁寧に解き明かしていく。

200年という分析スパンの設定が絶妙である。この設定により20世紀の日本を特徴付ける様々な現象のより複合的な歴史的要因を見事に説明している。例えば、20世紀を通じて日本で見られた国家主導型開発政策について、維新後の明治新政府が英国流のレッセフェールではなくドイツ流のフリードリヒ・リストの経済思想をモデルに採用したことに起源を求めている。「新政府による直営事業は、経済発展を支える上で国家が果たす役割の可能性と重要性についての確信を政府の内外に醸成した」という。J.ダワーは戦後日本経済を牽引した護送船団方式をGHQによる改革にその起源を求め、スキャッパニーズモデルを提示しているが、著者はより長い分析スパンを設定したことによって占領改革以前にも戦後日本経済の原型がすでに形成されていたと議論している。

20世紀前半の激動もまたその初期条件としての江戸時代から継続する社会変動の延長線上において説明される。幕藩体制を突き崩した社会変動の力学は明治以降も継続し、政権に対峙する民衆のエネルギーと活発な運動として現れる。教育や憲法など維新後の政府の政策は、国民の統合と政治的発言権の制限という体制側の意図とは裏腹に、国民が教育を体得し憲法を駆使して政治目的を掲げて立ち上がるという予期せぬ結果をもたらすこととなる。江戸期〜大正デモクラシー期を収める上巻のキーワードは、政治エリート主導の国民国家建設・帝国建設が民衆運動の異議申し立てをも促進するようになっていったという逆説である。

方法論について言えば、著者は絵やインタビュー、文学作品や新聞投書欄を駆使して女性や貧農、労働者、被差別部落民など従来歴史叙述の周縁に追いやられがちであった人々の生活の実像を浮かび上がらせていく。民衆を単に被統治者として描くのみならず、時に様々な形で抵抗し自らの未来を切り開こうとする主体として描く著者の姿勢からは、激動の200年を生きた日本の人々に対する著者の愛情を感じさせる。冷静な分析と温かみのある視点の見事に結合した名作であった。
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