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5つ星のうち 4.0
新書らしい新書,
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レビュー対象商品: 日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書) (新書)
あとがきにこうある。「財閥に関する書籍は「狭く深く」書いたものが多く、広く浅く書いたものが少ない。また、財閥研究というと、だいたい江戸時代から第二次世界大戦の敗戦までしかフォローしていない。しかし、現代企業にまで話を拡げ、そのルーツがわかってこそ、妙味があるはず。あの企業とこの企業が同じ系譜を引いていたということがわかれば、企業に対する見方も変わってくるのではないかというのが、筆者の考えである。」 言い得て妙。 財閥とは、という定義は「富豪の家族、同族の封鎖的な所有、支配下に成り立つ多角的事業体」というものだそうだ。普通は財閥解体の時の10大財閥+日産、日窒、日曹、森、理研の5大コンツェルンを指すが、筆者は現代への影響を勘案して、10大財閥+鴻池、野村、旧鈴木、日産を取り上げている。戦後、6大都市銀行系列に再編され、さらに今は統廃合が進んでいるのは周知の通り。 俗に企業の寿命は30年というが、一方でこんなに命脈を保っている伏流水があるのか、と思い知らされるような発見が確かに随所にある。 この本からさらに深く知りたければ、あとがきにあるような本を読んで、次のステップにいけばいい。レファレンスのような好個の1冊である。 新書らしい新書。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の主要企業の曼荼羅図,
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レビュー対象商品: 日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書) (新書)
財閥は明治時代になってから形成されたものであるが、三井や住友のように江戸時代の富商から発展したものもあれば、明治になってから一代で財をなした渋沢栄一のような人物によって築かれたものもある。戦後GHQは、日本が世界大戦を起こした原因のひとつを財閥と見て、これの解体を進めるが、1949年に中国で共産党政権が樹立されたことに伴い、この動きは緩和され、財閥は再編復興して、戦後の高度成長を支えることになる。この再編は都市銀行を中心になされ、1960年代中盤には6つの企業集団(三井、住友、三菱、三和、芙蓉、第一)が出揃うことになる。高度成長が終わりを告げると、これらの企業集団に綻びも見られるようになるが、特にここ10年くらいでみずほFinancial Groupのような金融機関の合併再編も進み、ひとつの大きな時代が終わったということなのだろう。本書はこの期に日本の15大財閥(三菱、住友、三井、安田、浅野、大倉、渋沢、古河、2つの川崎、、三和、鴻池、野村、旧鈴木、日産・日立)をとりあげ、その栄枯盛衰について論じている。是非一読を薦めたい。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
消化不良,
By tom "Tom" (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書) (新書)
過去の財閥を俯瞰することで現在の企業のルーツを探ることを趣旨とする著書です。三菱、住友、三井など名前は聞いたことがありましたがどういった経緯で現在に至っているのか知ることができました。 各々の財閥が世界大戦や反動恐慌、財閥解体、ワシントン条約などを経て興亡していく様はドラマティックなものだと感じました。 企業が力を持つために、資本の力や、先見の明、他を凌ぐ技術力、そして人脈がいかに重要であるかを再認識しました。 ただ、企業名や人名が立て続けに出てくるので、ほとんど知識のない状態から読み始めると、ところどころ消化不良になるかと思います。 もう少し財閥の数を絞って、噛み砕いて説明して欲しかったように思います。
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