この目次を見た瞬間、読むのを決めた。
1.天理教
2.大本
3.生長の家
4.天照皇大神宮教と璽宇
5.立正佼成会と霊友会
6.創価学会
7.世界救世教、神慈秀明会と真光系教団
8.PL教団
9.真如苑
10.GLA(ジー・エル・エー総合本部)
全くの無宗教と言える私にとっても、冷静に考えたら合理的とは思えないような神道に由来する作法や、仏教的な倫理観など、宗教的な文化は生活の中に根付いている。
新宗教というと、あまり良いイメージは持たれない。しかし、多くの人の心に刻まれ、広くひろがっている伝統的な宗教も、最初はもちろん新宗教になる。時代にあわせて次々と生まれてくる新宗教の中には、信仰のバランスを崩して理解されがたい活動につながることもあり、カルト的な印象を与える原因になっている。時代によっては、弾圧されることも多い。
しかし、戦前・戦後で時代が不安定な時、都市化の進行による生活環境の変化が顕著になった時、豊さを求めるとき、週末説が蔓延する(させる)とき。人々は心の拠り所を求め、時代のニーズにあった宗教が生まれる。
私の中で拠り所になるこれといった宗教は無いので自覚したことが無かったのだが、本書を読んでいると、いかに多くの「新宗教」と共存し、身近なところでその人々と関わっているのかがわかる。
その宗教に関わっている多くの人や、宗教行事について。
例えば、こんなこと。
・天理にラーメン食べに行って見上げたあの建物は何だったのか
・なぜ中学生の時の同級生が突然訪れてきて某学会の会長を絶賛するのか
・駅前で待ち合わせしてるときに手をかざして回っている人は何をやってるのか
・何故、人は心霊的カウンセリングにはまるのか
・PLの花火はなぜすごいのか
これまで調べようともしなかった。
良く考えたら不思議なのですが、この本を始めてやっとわかりました。
宗教を語るのはすごく難しいと思うのだが、本書では、全般に渡って極めて中立的に、言いようによってはすごくクールにとらえている。各宗教団体の活動の様子や時代背景などの描写も、的確でわかりやすい。
感情は一切上下せず、純粋に面白く読みました。
宗教の発祥やその背景を読み解くと、人々が何を求めているのか、何が足りないのかがはっきりわかります。
時代を見るひとつの視点を得た感じがします。