子供向けのドラマでも、不作と輸入途絶により日本中が飢えるという設定がなされることがある。また、そこまでいかなくても、1993年の米不作とタイ米の不味さ(=日本人あるいは日本料理に合わないこと)は多くの人の記憶に刻み込まれている。
食料自給率40%ということで、どちらかといえば悲観論が横行する食料(自給)問題に対して、世界の現状と安定的な食料輸入という観点から、それを打ち消している。
・人類が21世紀に世界規模の食料危機に見舞われる可能性はほぼゼロに近い。
・日本は21世紀においても世界から食料を輸入することができる。
・バイオ燃料は石油との競争力の観点から、将来的に食料との競合は起こりがたいとの見方もある。
などなど。
後半は、買占めや売り惜しみなどで何かと悪者にされることが多かった商社の紹介・宣伝ではあるが、悲観論のほうが受ける、あるいは注目される中において有用な一冊と言える。