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日本の領土問題  北方四島、竹島、尖閣諸島 (角川oneテーマ21)
 
 

日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島 (角川oneテーマ21) [新書]

保阪 正康 , 東郷 和彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

ロシア、韓国が実効支配している北方四島、竹島、そして中国の干渉が強まっている尖閣諸島。
この三つの領土問題は、今すぐ対処しないと、永遠に解決できなくなってしまうかもしれない。
それはなぜか?
昭和史研究の泰斗・保阪正康と、外務省で対ソ交渉の最前線にいた京都産業大学世界問題研究所所長・東郷和彦が、
わが国の領土問題をめぐる歴史的、外交的背景を徹底分析。さらに問題解決の具体的な手がかりと選択肢を大胆に提言する。
領土問題こそが、今まさに先送りできない問題なのだ。

著者について

保阪正康-1939年生まれ。ノンフィクション作家。昭和史研究の第一人者。 東郷和彦-1945年生まれ。元外務官僚。京都産業大学国際問題研究所所長。

登録情報

  • 新書: 239ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/2/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 404110162X
  • ISBN-13: 978-4041101629
  • 発売日: 2012/2/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 174,255位 (本のベストセラーを見る)
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By INAVI トップ1000レビュアー
東郷氏の外務省を追われた後の真摯な仕事ぶりには、かねて敬意を持ち、著書を読んできた。
北方領土返還をコアとした日露関係についての論評は、異論ある方の著書も合わせ読むことで、戦後日本が取らざるを得なかった沈黙、そして、ソ連崩壊から始まった本当の乾坤一擲の外交、そして、それが無念にも・無残にも終わってからの迷走と、非常に注目される。
そして、その迷走の延長線上に、竹島・尖閣諸島と民主党政権下で起きた痛恨事があると、東郷氏は切々と説く。

学者にして元・外交官という矜持から言葉を慎重に選ぶ東郷氏に、これはウッテツケなツッコミとして保坂氏が、うまいリードをする後半の対談は、そこだけ読んでも十分楽しめる。東郷氏や学術的アプローチに馴染みのない方には、後半から読むことをお勧めする。

しかしまぁ、上記のような経緯の果てに、メドベージェフ訪問でかつてない劣勢に立った日本、しかし、プーチン大統領復帰での一縷の望みという部分が、本書読了直後に、プーチン氏が「北方領土問題は引き分けで」「これから試合開始だ」と発言したことで、正に具現化されていることには本当に驚かされた。

うがってみれば、東郷氏が一種のクレムリンのエージェントなのでは?と思うほどの、神がかった読みの的中である。
引き分けを、2島ではダメと朝日新聞も誤読しているが、本書を読めば、等面積分割といった経緯も踏んでの引き分け発言だろう。
早速に、コメントもしている東郷氏だが、本が1000円もせず読めることは本当に僥倖である。

正直、尖閣列島のくだりでは、氏のスタンスを弱腰とも感じる私だが、神予言的中を前にすれば、宗男・ラスプーチンとともに、表舞台から完全に追われた東郷氏を何かの形で起用する度量を民主あるいは自民に期待せずにはいられない。
(追記)プーチン発言から一週間を待たずに、野田総理は「2島では引き分けではない」と国会で発言。東郷氏らに非国民のレッテルを張り、何も進まず、いや、周辺国と対立するばかりの外交を是とする勢力の強さを窺わせる。まぁ、こうした洞察が出来るのも、氏の説があってこそなのだが。

とくに、森元総理には、ポスターの陰なんぞにコメントするヒマあるなら、自身が政治家としてライフワークとしたロシア外交で犠牲とした東郷氏の復権に一肌脱いで欲しい。
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Amazonが確認した購入
 
「今、すぐに対処しないとあの領土は永遠に戻ってこない」という危機意識に基づく、日本の領土問題についての優れた解説書である。

 特に、東郷氏の領土を確保したいという情熱、愛国心には敬意を表したい。そこには長年、ロシアとの領土交渉に携わってきた外交官の責任感と真摯な 
外交努力がうかがえる。

 だが、基本のところで、紙一重の差だが、武力を保持してでの外交交渉という意識が薄いように感じられる。

 軍事力のなさ、あっても、いざという時にそれを使おうとする気概のなさ。それが領土交渉でのジリ貧を招いている。

 
 <いざ児らよ戦うなかれ戦わば 勝つべきものぞゆめな忘れそ>

 東郷氏の祖父で、太平洋戦争開戦時及び終戦時の日本の外務大臣である東郷茂徳が敗戦への痛恨の思いを込めて詠んだ辞世の句である。

 祖父の句は座右の銘として東郷和彦氏の胸にあるだろう。

 私もこの句を頭に刻んでいる。「戦うな」が基本である。だが、そのためには「いざ戦えば」勝つように十全の備えをしておかなければならない。そこに核武装も入る。東郷和彦氏はどう考えているのだろう。
(ブログ「鎌倉橋残日録」より)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
日本が抱える3つの領土問題。対ロ交渉を四半世紀務めた東郷和彦による本書の主眼は、「四島一括復帰論の放棄」だ。北方領土に関心のある日本人は、目を三角にするにするだろう。鈴木宗男事件や「二島先行論」の蹉跌で、著者に「媚露派」のレッテルを貼る人もいる。しかし、いくら四島一括を叫んだ所で北方領土は返ってこない。著者が言うに、ソ連が崩壊して経済が混乱し、日本はバブル絶頂だった90年代前半、日本にとって一番有利な条件で四島が戻る可能性があった。今は逆にロシア経済の急成長で、四島ではインフラ建設も進み、ロシア領土固定化は進みつつある。日本は経済力が低下、震災でますます弱っている。では、もはや四島は帰らないか。著者は過去自身が関わったの日露交渉の経緯から、共同統治、面積等分など条件付きによる領土復帰のわずかな可能性を提示する。ロシア大統領に返り咲いたプーチン(刊行当時は首相)が、政権復帰時にはアジアにおけるパートナーに日本を想定していることも示唆する。

尖閣、竹島についても北方領土と同量の紙数を割いているが、北方領土と異なり、返還する気がさらさらない韓国、日本が現行支配している尖閣について余り有意な情報、知見はない。ただ、尖閣について、「次の世代でいい知恵が出るまで触らない」という日中間の暗黙の合意を日本が尖閣事件で反故にし、日本の国内法を適用してしまったことが致命的失敗だったと指摘する。これで、中国も周恩来の遺訓を気にせず、尖閣をパワーゲームの海域と見做すようになった、と東郷氏は危惧する。

全体的に歯切れが悪い。現在も続く領土交渉で、後輩に悪影響を与えてはいけないという気持ちもあるのだろうが、退官して10年、もうざっくり話してもいい時期ではないか。第2部の対談でも東郷氏はたびたび、日露の領土交渉が「四島一括の守旧派」の策動によってひっくり返された、と訴える。それは誰か、はっきり名指ししたほうがいい。愛国者であることを誇示するその者たちこそ、国賊と言える。著者が挙げていたが、「日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)」「北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書)」は、冷静な視点で国境問題を論じていて興味深い。
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