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日本の雇用と労働法 (日経文庫)
 
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日本の雇用と労働法 (日経文庫) [新書]

濱口 桂一郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本型雇用の特徴や、労働法制とその運用の実態、労使関係や非正規労働者の問題など、人事・労務関連を中心に、働くすべての人が知っておきたい知識を解説。過去の経緯、実態、これからの課題をバランスよく説明。

内容(「BOOK」データベースより)

働く現実と法の関係をトータルに理解する。雇用管理、人事・賃金制度、労使関係など日本の特質と問題点を丁寧に解説した画期的入門書。

登録情報

  • 新書: 241ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/9/16)
  • ISBN-10: 4532112486
  • ISBN-13: 978-4532112486
  • 発売日: 2011/9/16
  • 商品の寸法: 17 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 著者の主張はシンプルでわかりやすい。日本の雇用社会の本質は、職務の定めのないメンバーシップ型であること。日本型雇用システムの特徴とされる長期雇用慣行、年功賃金制度及び企業別組合(いわゆる「三種の神器」)は、すべてこの本質から派生するものであること。外国の雇用システムはジョブ型であり、職務の内容は契約で決まる。日本の労働法制も基本的にはこのジョブ型であるのだが、判例法理や政策立法によってメンバーシップ型に修正されてきた。
 これらは、前著『新しい労働社会』から一貫する主張である。『新しい〜』は国際比較の観点と歴史的パースペクティブに立つものだが、本書は日本の雇用システムの形成過程の叙述に特化したものである。そのぶんディープな話題もある。しかし著者の問題意識と研究対象とのつながりが「まとまり」としてよく見えてくるのは本書である。
 教科書として、とても読みやすく書かれており、安心してお勧めすることのできる本だ。とりわけ学生には読んでもらいたい。あなたたちはいずれシューカツで苦労することになるが、会社が求めるのはジョブを遂行する能力ではなくメンバーとなる資質、要するに相性なのである。能力がないのは努力不足だが、相性の悪いのは、少なくともあなたの責任ではない。理不尽なシューカツで自信を失くす前に読んでほしい一冊である。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は大学の講義用のテキストとして執筆されたということで、労働問題(及び労働法)の大部分について網羅的に言及されている。なのでそういう意味では非常に教科書的ではあるが、ただ著者がその方面に対して(実務経験も含めて?)非常に強固なバックグラウンドを有しているせいか、この手の本には珍しく読者をぐいぐい引っ張って読ませる本だ。
本書を読んだ多くの読者に強烈に印象を残しただろう主張は、とにかく日本における労働契約の本質は(特に規模の大きい企業になるほど)メンバーシップ型のそれであるというものである。メンバーシップ型の一つの特徴として、労働契約は(欧米とは異なり)職務の定めのないものであるというのが挙げられる。つまり大雑把に言えば「仕事がなくなってもそう簡単にクビにはしないから、定年までしっかり会社が面倒見るつもりだから、仕事の内容とかそういうものについては基本的には会社の言うことに従ってね」というものだ。僕はこれはわりかし普通のことだと思っていたのだが、これはどうも日本の労働における大きな特徴の一つであるらしい(このメンバーシップという概念は、日本社会の特徴をとらえた言葉として出てくることのある「村社会」「均質」「平等」なんかとも非常に共通点の多い概念であると思う。とにかく「みんな仲良くやろーぜ!」である。僕も嫌いではない)。著者はこのメンバーシップという用語を一つの軸として様々な事象、法解釈なども説明しているため、こちらとしても非常に理解がしやすかった。
また元々欧米(独?)に倣って作られたジョブ型の雇用契約の原則が、(司法が)信義則や種々の法理といった法の一般原則を駆使することで、メンバーシップ型雇用契約の原則に軌道修正されて行く過程(「司法による事実上の立法」)は、純粋に読み物としても面白い。
知識や経験が足らず、まだ理解の追いつかない箇所がいくつもあるが、それも踏まえて何度も読み返すだけの価値がある本なのは間違いないと感じた。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
充実の概説書 2011/12/7
By これでいいのだ トップ500レビュアー
 タイトル通り、近代日本の雇用の変遷と、それをフォローかつリードしてきた労働法制についての、大変に分かりやすい入門書。法政大学非常勤講師としての授業「雇用と法」(2011年度後期)のテキストとして書かれたものらしく、授業を聴いているだろう法大生は幸福至極ではないか、と思わされた。

 評者が着目した本書の論点はおおよそ三つ。一つは、日本の雇用は共同体に入っていくメンバーシップ型で、欧米式の契約ジョブ型とは言い難く、現行の雇用制度もその視角からみていくと理解しやすいように思えたこと。二つは、明治期に始まる近代的な雇用体制とそれを牽引・誘導する、労働者保護のための労働法制は、戦前・戦中・戦後を通じてほとんど分断されておらず、特に戦後労働運動には「産業報国会」の空気が色濃くにじみ出ていること。三つは、近年の非正規雇用をめぐる論争にまだ「落としどころ」はみえておらず、しかしそのためのタタキ台となりそうな着眼点が多数示されていることだ。

 ともあれ、日本の雇用と労働法に向けた著者の洞察と蓄積には相当なものがありそうだ。余計なことを言えば、日経文庫(新書)は無難な建前だけ、中立的な概略案内だけ、逐条的な法律解釈だけのカサカサした感触の本が少なくないように思うが、本書の通読はそんな中にあって、冷静ながらも血の通った感触の楽しいものとなった。
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総務部員、人事部員必携。「労働は美徳ではあるが、働け働けはいやだ」
本書は、日本の労働法制と、現実の労働社会がお互いにどのように関係しあいながら... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: Gori
歴史物としても面白い
どうやら著者がAmazonレビューをヲチしているようなので、まずreservationから一つ。えー、わたくしはこの本が扱う分野について正当な評価を下すための知識... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: birdsong
頭スッキリ
著者の本を読むのは初めて。手にした時は読みづらそうと感じたが、読んでみるとそんなことはなく、“メンバーシップ型”というキーワードで日本型雇用の全貌、特徴をすんなり... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: おか
長年のもやもやを晴らしてくれた一冊
... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: yoss_2525
「欲張りな本」です
本書は、著者が大学で講義を行うための教科書として書かれたものである。
教科書として書かれているので、法解釈などいわゆる教科書的な説明が... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ats-t
行動科学的アプローチの素晴らしい著書。
濱口氏は前著「新しい労働社会」を呼読んで以来の尊敬する研究者の一人です。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: Tom
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