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日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書)
 
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日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書) [新書]

岩波新書編集部
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

19世紀半ばの黒船来航から、21世紀の現在まで、およそ150年。近現代の日本は何を求め、どのような歩みを進めてきたのか。そしてこれからどこへ行こうとしているのだろうか。通史を描いた執筆者9名が、各時代の日本を理解する上で欠かせない問いを掲げ、それに答えながら、総まとめをおこなう。シリーズへの入り口としても最適。

内容(「BOOK」データベースより)

近代の幕開けから一五〇年余、日本は何を求め、どのような歩みを進めてきたのだろうか。そしてこれからどこへ行こうとしているのか。通史を描いた執筆者九名が、各時代の日本を理解するうえで欠かせない根本的な問いを掲げ、それに答えながら、総まとめをするシリーズ最終巻。各章ごとに推薦書を紹介。日本近現代史への導入としても最適。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/2/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004310512
  • ISBN-13: 978-4004310518
  • 発売日: 2010/2/20
  • 商品の寸法: 17.6 x 10.8 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 小僧 VINE™ メンバー
形式:新書
岩波新書の「シリーズ日本近現代史」の最終巻。各巻の著者がそれぞれ担当した時代の核心的な問いに答える形をとりつつ、執筆の根本的問題意識や現在への問題意識を披露する。各巻のダイジェストとしても興味深く読める。「はしがき」にあるように、シリーズへの導入としても好適に違いない。

だが、シリーズ全巻をフォローしてきた身としては若干物足りなさも否めなかった。成田龍一による終章「なぜ近現代日本の通史を学ぶのか」はとても興味深かったが、むしろこのテーマにもっと紙幅を割き、様々な現代的問題(歴史認識、歴史教育、司馬史観etc.)にひきつけつつ4〜5人の執筆陣で座談会形式で議論するなどの工夫があってもよかったのではないか。本シリーズ執筆陣は第一線で活躍する研究者ばかりなので座談会形式で一堂に会するのはなかなか難しいのかもしれない(岩波書店は「思考のフロンティア」シリーズにおいては第一線の研究者らによる非常に刺激的な座談会ものをたびたび出すことに成功している。)が、このシリーズには楽しく学ばせてもらってきただけに、最終巻がまとめ兼イントロになってしまったのはちょっと残念だったかもしれない。

もちろんその点は評者の個人的な他愛もない感想であって、この最終巻の価値を損なうものではない。改めて各巻執筆の動機や構想が端的に示されることで、各巻の理解が深まるとともにもう一度読み直したくさせてくれる。各章末の推薦書リストもいい。シリーズ最終巻だが本書で日本を巡る思索の旅が終わることはない。改めて再出発するうえでの指針を示してくれる、「寄港地の灯台」のような一冊だと言える。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
岩波新書シリーズ日本近現代史、待望の最終巻。
内容は、シリーズのこれまでの書の著者による担当巻の簡単なまとめと補足が主。「である調」から「ですます調」に変わった点からわかるように、より取りつきやすいものを目指したのだろうと思う。シリーズへの導入にも最適だろう。
章ごとに著者によるお薦めの5冊の紹介があるのも良い。

シリーズのテーマである、「家族」「軍隊」「植民地」を主題にして近現代日本の通史を描くという目的は果たされていると思う。

本書自体、相当に内容が凝縮されているのでさらにまとめるというのは、あまり意味がない気がするので、本書の内容に大して述べることはしない。例えば3章では20ページそこそこに、「社会」「教育」「軍隊」「経済」「国際」「マスメディア」という主要なテーマがわかりやすく、簡潔に詰め込まれている。

欲をいえば「なぜ近現代日本の通史を学ぶのか」という終章の内容を厚くしてほしかった。1冊まるごと終章の内容でもよかった。

1巻から8巻まで(2006年11月から2008年4月)の予告では、最終巻は宮地正人編となっていて、9巻(2009年1月)の予告では編がとれて、宮地正人氏の単著のようになっていた。実際に出てみたら、岩波新書編集部編になり、宮地正人氏は全く書いていなかった。やむを得ない事情があったのだと思うが、一流の歴史家である宮地氏の手による最終巻を期待していたので残念。

近現代史初心者から上級者にもお勧めできる良書。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:新書
 1巻から9巻までの筆者が、シリーズ各巻で書き足りなかったあたりを補強する感じで書いています。

 『幕末・維新』では《外交努力のできる幕臣を生みだした日本の政治の内的な成熟、そして売り込み商の蝟集をもたらした江戸後期日本の経済の成熟が、日本の民族的自立の広大な基盤となり、それらが明治維新全体の基幹となる地下水脈であったことに変りないのです》というまとめが感動的(p.26)。『民権と憲法』は読んでもスッキリしなかったのですが、今回の《客分として仁政を求める民衆と、国家を主体的に担おうとする民権運動とのあいだには基本的なズレがありながら、両者は反政府の一点で共振し、政府に大きな脅威を与えたのです》(p.35)で納得、『日清・日露戦争』で《日清戦争の報道により日本全国に「戦争熱」が生み出され、ひとつの「戦争」状況に参加することによって一体感が醸し出されました。そして「客分」としての意識しかなかった民衆が、「国民」という意識をもつようになった》(p.60)につながります。『満州事変から日中戦争へ』でニュルンベルグや東京裁判でも問題になった侵略戦争を国際犯罪とみなす必要性は《アメリカが主張してきた「無条件降伏」という戦争終結方式をドイツや日本に対して採る時、国民責任論のままでは「戦争に敗北すれば国民は奴隷とされていまう」と説く、敵国プロパガンダの格好の材料になってしまい、かえって絶望的な定項を招くので、国民と指導者とを明確に分断する必要があった》からだ、という加藤陽子さんの追記は素晴らしい(p.113)。 『アジア・太平洋戦争』の《そもそも単独で日中戦争に勝利できなかった日本が、新たに米英との戦いを開始しながら、どうして中国を屈服させることがでるのでしょうか》(p.134)という指摘はなるほどな、と。『高度成長』に関しては、20年後に同じようなシリーズが刊行された場合、高度成長というテーマは一冊を割くことにはならないと思いながら読みました。
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