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日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書)
 
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日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書) [新書]

藤森 照信
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

開国とともに西洋館がやってきた。地球を東回りにアジアを経て長崎・神戸・横浜へ。西回りにアメリカを経て北海道へ。こうして日本の近代建築は始まり、明治政府の近代化政策とともに数多くの作品が造られてゆく。上巻では、幕末・居留地の西洋館から和洋折衷の洋館、御雇建築家による本格建築を経て、日本人建築家が誕生するまでを描く。

登録情報

  • 新書: 272ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1993/10/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004303087
  • ISBN-13: 978-4004303084
  • 発売日: 1993/10/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By Penny Lane トップ500レビュアー
形式:新書
まず、ぼくは、ル・コルビュジェ、磯崎新などの建築論しか読んだことがないので、本書が記述する日本の近代建築史の個別的な妥当性までを判定する能力はもっていないことをお断りしておきます。とはいえ、以下のような著者の方法論は的確であり、現代において求められている歴史叙述の最低水準をクリアしている、と思いました。

「具体的な事情はもちろん書きつづってきたとおりだが、建物というものは建築に直接かかわる技術や人や表現意欲だけで生れるものではない。一つの建物の背景には、(中略)政治的な意志、(中略)制度、それを受け入れた社会、さらに事業を可能とする経済力と技術力、また表現の基となる美意識や文化、どれ一つ欠かせない。(中略)建築とは、政治、経済、社会、文化といった何でも呑み込むバケツのような表現領域なのである。建築は時代をそのまま表現する」(本書156頁)。

つまり、著者は、意匠の歴史、建築家の歴史という視点だけからではなく、政治史、文化史、社会史という観点からも、建築史を議論していきます。すなわち、おおまかにぼくがまとめてしまうと、1.海外から来た「冒険技術者」による「コロニアル」(植民地的)、2.江戸日本以来の「棟梁」による「擬洋風」、3.海外から来た「御雇建築家」による「歴史主義の導入」、4.「御雇建築家」の弟子筋である「日本人建築家」による「歴史主義の学習」、というようにです。

「な~んだ、どの日本近代史叙述にも見られる、外来と内発の歴史、欧化と回帰の歴史か」と思われるかもしれません。が、たんにそれに終わるのではなく、やはり、図表、写真も多数で、建築家ごとの具体的エピソードや特殊事情も記述されています。これが、著作が上下二巻本になったゆえんでしょう。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 新書判における唯一無二と言っても良い日本近代建築史の概説書。幕末に於ける西洋建築の導入から敗戦に至るまでの日本の近代建築の流れが、年表を追うだけではなく各章の主題ごとに(歴史主義、モダニズムなどの主題ごとに)叙述されている。同著者の「建築探偵」シリーズは弾けた文体と内容であるが、それに比べるとこの本は相当アカデミックだ。少し年月が経っているのは気になるし専門家でないから内容の細かい評価は建築の専門家に譲るとして、新書2冊1700円でこれだけの通史が読めるのは専門家でない一般読者にとってお買い得だ。有名作家や歴史主義・アールデコ・モダニズムなどの基本事項は大体網羅されている。近代建築に興味があって歴史的背景を知りたい人にお薦めする。新赤版になってからの岩波新書としては重厚で学術的。上下巻にも拘らず出版した点は評価したい。
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幕末と明治 2010/9/26
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 日本の近代建築(洋風)の通史を扱った上下巻の本である。
 上巻では、幕末、主として明治の建築が語られている。グラバー邸から始まり、ウォートルス、そしてコンドルら欧米の専門建築家の招聘、さらに辰野金吾ら日本人建築家の登場までである。
 非常に整理されており、分かりやすい。ややもすれば羅列的になってしまいがちな内容だが、しっかりと歴史の流れを示し、時代ごと、建築家ごとの特徴が示されている。
 大量の写真が添えられているのも嬉しい。
 建築家たちの系統図なんかも入っているのが面白い。
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