幅広い分野の諸問題を取り上げて、橋本氏らしい意外性のある
切り口で、なぜそういう問題が生まれたのか、ではどうすればいいと思うか、
を独自の論法で語ってくれます。人によっては絵空事と解釈するかもしれませんが、
中でも温暖化への日本独自の対応案は痛快です。
養老孟司氏が、都会化した現代人が肉体性を取り戻すには、
田舎で半年生活することを義務付ける、現代版参勤交代を実施せよと提案していたのと
発想は同じで、普通の人間が呆れる位の対応方法を取らない限り
もはや落ちるところまで落ちている現代の状況を打破できないという
知識人達の警告なのだと私は受け取りました。
しかしこの本をまともに取り上げるようなメディアも企業も団体もないでしょうし、
世を動かすことも恐らくないでしょう。一人でも多くの支配者層の人間が本書を読み、
真剣に地球や日本を憂えて行動することを願いたいです。