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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
タイトルがセンセーショナル過ぎ?,
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レビュー対象商品: 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか (単行本)
まず、タイトルをちょっとセンセーショナルにし過ぎている印象。その分、ちょっと内容が軽いというか、内容の信頼度がちょっと落ちてしまうかなー という印象を持った。 この本では最初に、日本の著作権は、どんどん厳しくなっているということを、 窃盗罪や公然わいせつ罪などと比較しながら、解説している。著作権法違反の 罰金額がどんどん大きくなっている点についても、物価上昇の観点等、 面白い観点から分析をしていて、それなりに解りやすい部分もある。 このような著作権法の改正に関わる人たちはごく少数であり、しかも議論が 閉ざされているが、一般市民ももっと関心を持って主張をすべきである、 というのが筆者の主張であると思う。それも理解できなくはないのだが、 もう少し日本の著作権法のいい部分にも注目をして解説して欲しかった。 全体的に、仕事等で著作権に関わらない人にはちょっと読み難いかもしれない、 という印象。一方で、CM著作権の問題等、個人的には、知らなかった問題も 整理されて書かれていて、得るものは色々あった。キャンディ・キャンディ事件や 宇宙戦艦ヤマト事件、ひこにゃん騒動等、著作権関係で有名な事件の解説もあり、 実務で著作権に関わる人にとっては復習等の意味で読む価値はあるかもしれない。 また、法改正の議論の経緯がかなり詳しく書かれていて、これはなかなか面白かった。 この本を読んでのイノベーション: ・「被害の過大な見積もり」「強い保護だけ横並び」「権利を主張しないと 損をするかもという疑心暗鬼」が日本の著作権業界に見られる3大傾向。 →共感できる部分はある。 ・フランスや韓国の例に倣い、CMアーカイブを実現すべき。 ・海賊版には、市場の創出・拡大という効用がある。 →微妙だが、データを使った説明もあり、それなりの説得力がある。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
利用者の 事も少しは 考えろ,
By 清高 (仙台市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか (単行本)
1.内容日本の著作権は、厳しい。それは、権利者にとっては悪くないのかもしれないが、利用者にとっては問題である。漫画の『キャンディキャンディ』(ハートマーク略)が全9巻揃いで1万円以上するのも、著作権が厳しすぎるのも一因である。たくさんの人に見てもらうために作られたCMアーカイブスができないのもそうだ。著作権についての審議の過程を見ると、特定の人が長く委員になっていたり、利用者の立場の代弁者が少なかったりして不公平である。第5章では少々展開が変わって、海賊版についての議論になる(「海賊版には市場の創出・拡大という(中略)見逃せない効用がある」(p180))。第6章とあとがきでまとめる。 2.評価 全体に貫かれている、利用者のためという精神は、著作物の利用の場面が多い一般的な市民としては、大いに頷ける内容である。第4章までの国内問題のほうが多数の読者の共感を得る内容だと思うが、個人的には、海賊版の効用を唱えている第5章も印象的。ゆえに、星5つとする。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
実名のオンパレード!興味ある人は必見,
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レビュー対象商品: 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか (単行本)
_この手の本は無難な一般論に終始しがちだが、この本は違う。 専門家の著者により現在進行形で、会議での発言や、やり取りが全て実名で語られている 公表されている発言とは言え、一般に知られる事の無い内容をある意味暴露的で驚愕する。 関係者氏名一覧も圧巻。 ネットで断片的に漏れ聞くダビング10をめぐる混乱や ひこにゃん、キャンディキャンディ、パチンコ大ヤマトなどの具体的訴訟詳細が 専門的かつ網羅的に書かれているのはこの本だけではないだろうか。 映画盗撮禁止は一部の映画だけで公開後、日数が経ったものや 著作切れ作品は別に録画しても良いなんてこの本を見るまで知らなかった。 イメージ戦略で、ある意味誤解、というか著作権側にいいように情報操作されていた 自分の愚かさに気付かされた。 交通事故死児童の写真を載せたサイト管理者を、名誉毀損などではなく 著作権法違反で逮捕するなど、某国を笑えないような 恣意的な法の執行など、日本のあり方を赤裸々に描きつくす。 また、データの時系列からの研究でアメリカ年次改革要望書の内容が 実は、日本側関係者からの働きかけという、いわば外圧を利用して日本改造を行うという 日本の意思決定の有り方にも考えさせられた。 最近の電子書籍や、自炊代行問題などを論じるうえで 必読のテキストと言えよう。
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