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個人的な意見では、学習者の動機はあくまで実用的な
技能の向上に向けられるべきであるが、教師の側は同時にそのような
実践的な動機から行われる英語学習が学習者の知的能力や豊かな世界観の
養成にもつながるように工夫せねばならない、という著者の考えには大いに
賛同できるところがあった。また、第4章で著者が扱っている英語教師の
問題(教員養成の機構に潜む問題など)は、多くの人が意識しながらも
なかなか明確な形で論じられることのないテーマであるだけに、貴重な
議論ではなかろうかと思う。繰り返すが、全体を通して冷静な姿勢で
語られており、英語教育に携わる人はもちろん、英語教師になりたいと
思っている人や英語教育に関心のある学生などに読んでもらいたい一冊
である。(ただし、参考文献が巻末に明示されていないのは、
本書の性格から言って、相当に問題であると思う。)
この本は、その違和感にきちんとした形を与えてくれました。
「英語との距離は、国ではなく、我々自身が決めるべきである」
もっともだと思います。
あなたは何故英語が必要だと思うのですか?
対策本のお陰でTOEICで730点取れたからって、
外国人とコミュニケーションできるようになったと言えますか?
このような「前提」である質問を自らに問い掛けてみる間もなく
英語に取り組まざるを得ない日本人は、逆に悲劇だと思います。
筆者は「理論」ではなく「気分」の世界の住人である大衆と、
その大衆の気分によって左右されている英語教育政策の問題を指摘します。
つまりここでは行政のまずさのみが問われているのではなく、
我々日本人ひとりひとりの「英語に対する意識」が問われているのです。
それをしっかりと受け止め、ますますグローバル化する世の中で
埋もれることなく、人生を豊かなものにしていきたいものです。
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