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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いにしえの人の心,
By くま (岡山) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本の色を染める (岩波新書) (新書)
日本は古(いにしえ)の昔から、色を染めてきた。色を染めるという行為は、単に色を付けるということではない、ということがこの本を読むとよくわかる。私が興味を持っているのは弥生時代なので、その時代の色について述べたい。まずは「白」の発見。太陽の紫外線で繊維を白くするということを発見する。やがて「染料」を発見し、布を染めて定着する「技術」を発見する。赤では茜、黄色では刈安、山桃、クチナシ、キハダ、茶色では柿、矢車、団栗、栗などが使われていた可能性が高いという。(誰が茜の根から色が採れることを発見したのだろう。椿の灰がなぜ定着の効果があることを知ったのだろう)やがて時代は下り、色は種類が増大し、職人たちもやがては『座』を形成し、大商人になっていく。 佐原が古代の人が最初に『色』として認識したのは『赤』ではなかったかと言っていたことがあった。あかるい色を選んだいにしえの人の心。染物に対しては何の知識も無かった私ではあるが、具体的に色をつけていく古代の人々の心を想像し、白黒の世界だった私の想像の世界も少しだけカラー化してきた。最初の口絵カラー写真は非常に新鮮だった。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
興味深いです。,
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レビュー対象商品: 日本の色を染める (岩波新書) (新書)
日本に古来より伝わる染法を、染色家の視線から語る。今ではもうあまりなされていない植物染めの染色法、色名など、興味深い内容となっている。時代の流れに沿って書かれているので、日本における色彩への関心がどのように移り変わっていくのかも大変わかりやすい。 染色の技法の移り変わりとともに、色彩の変化と文化の変容、歴史の推移などまで書かれていて、色に関する好奇心を満足させてくれる一品だと思います。
5つ星のうち 4.0
染色の日本史,
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レビュー対象商品: 日本の色を染める (岩波新書) (新書)
著者は美術工芸の出版社・紫紅社の創立者。また、京都の「染司よしおか」の五代目。染色や意匠に関する著作が多い。本書は、縄文時代〜江戸時代までの日本の染色技術について述べたもの。染色について、ある程度の知識をもつ読者でないと、読むのがちょっと難しいかも知れない。 正倉院御物の染色、『源氏物語』に見られる衣裳、桃山時代に流行した小袖、江戸時代に人気のあった染め物など、時代ごとにテーマを設定し、それがどのような染め物・織物なのか、使われている技術はどんなものかを解説していく。実際に染色に携わり、古代の染色技術の復元にも取り組んでいる人物なので、説得力があり、また工程・作業として理解できる。通説に訂正を加えている箇所も多く、勉強になった。 ただ、けっして読みやすい本ではない。
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