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日本の臓器移植----現役腎移植医のジハード
 
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日本の臓器移植----現役腎移植医のジハード [単行本]

相川 厚
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

渡航移植は美談か、脳死はなぜ「人の死」なのか、生体間移植はなぜ許されるのか――。和田移植以降の難局を闘い抜き、日本最高の生着率を維持し続ける腎移植医が移植医療の真髄を解き明かす。

内容(「BOOK」データベースより)

渡航移植は美談か、脳死はなぜ「人の死」なのか、生体間移植はなぜ許されるのか―。いま解き明かされる移植医療の真髄。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/5/21)
  • ISBN-10: 4309244785
  • ISBN-13: 978-4309244785
  • 発売日: 2009/5/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小松美彦さんなどの本を読むと、「脳死は人の死」とは思えなくなる。
そこで、「脳死は人の死」と主張している人の新しめの本はないかと思いこの本に行き当たった。

だが、この点については肩すかしをくらったという思いのみが残った。

第6章「脳死をめぐる問題」を見ても、つまるところ

「日本などほんの数カ国を除いたほとんどの国が脳死を一律に「人の死」と法律や学会で定め、
そこからの臓器提供を認めています。ローマ法王庁もそれを支持しています。」

ということしか書いてないようで
そうした諸外国の判断が下された経緯や論拠についての説明や
またそうした判断を日本でも支持するべき根拠がまったく示されていない。

外国では大体こうだから(そのことだけを理由として)合わせるべきだ、
というのは議論としては不十分で、
この論法を押し出す人は同様に、日本の再軍備、死刑廃止を推進する用意がなければならない。

上述の箇所に続いて本格的な検討に入るかと思うと全く入らない。

どころか、「生命維持装置を付けられた脳死状態で延命させられるのは人間の尊厳に反する」という
議論に入る。この主張の意味は、脳死状態に陥ったら心臓死を意図的にもたらして問題ないという
ことであるが、「人の死」を迎えたということが確立されていないのに、心臓死をもたらしても
いいといえるのはなぜなのか疑問である。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
形式:単行本
臓器移植法案A案の可決に伴い、手に取った。
現場で腎移植を続けてきた著者の臓器移植を推進する主張は明快であり、同意できる点は多い。
脳死が明らかであり本人の意思が明示されている場合、臓器移植を可能とするというところまでは賛成する。
ただ、それに伴うリスクについて、踏み込んで論じられていないのは残念。
厳密な脳死判定を可能にするための、医療現場のありかたについて、すでに多くのレポートは問題を指摘している。
つまり医療現場で臓器移植を急ぐために、脳死判定がおろそかになり、脳死判定前の患者を脳死判定してしまう可能性や、わずかの可能性が残された脳死判定前に最善・最先端の治療を行わずに脳死になるのを待とうとする、あるいは積極的に脳死に至らしめようとする問題について、どのような解決があり得るのか、多くの脳死臓器移植推進の議論と同様、踏み込んだ議論がなされていない。
移植を待つ子を救いたい。脳死になりそうな子を救いたい。その二つの倫理は等価であるべきであり、どちらかが優先されることはあってはならない。そこで国際比較は意味を持ち得ないし、終末医療の意味はその議論の後に生まれるテーマではないだろうか。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
孤軍奮闘 2009/6/7
By row
形式:単行本
12年間透析を続けている友人がいる。移植を望んでいるが家族にドナーの適応者がいない。著者が松原のぶえさんの生体腎移植を執刀した移植医だと知り、移植のことを知りたくて読んでみた。

まず率直なもの言いに好感をもった。移植医なら本来隠しておきたいであろう薬の副作用や合併症についてはもちろん、免疫力低下によるがんの発症数・死亡数まで詳しく書いてある。医師は病人の治療が本来なのに、健康な人に傷を負わせざるを得ない生体間移植に臨む覚悟も語られている。

僕自身は脳死になったら延命治療を中止し、使えるものならすべて提供しようと以前から考えている。でも絶対に脳死を認めない、絶対に臓器を提供したくない、そういう考え方も否定しない。その人たちはドナーカードの「提供しません」に丸印をつければいいだけのこと。

でもそうするのは移植医療の現状を知ってからでも遅くないはずだ。和田移植は確かに負の遺産だが、信頼回復のために移植医たちがどれだけ努めてきたか、繊細とも思えるほどのきめ細かな医療が、しかも長期にわたって行われていることを本書で知れば、また違った考えも出てくるはずだから。

脳死移植を認めない人は、心臓がまだ動いているのに臓器を摘出するのは人間の尊厳を損なう行為だという。しかし本書を読むと、「そこにいるだけでいいから」と遺された側のいわばエゴで脳死の人を長期間人工呼吸器についないでおくことこそが、実は人間の尊厳を損なう行為だと気がつく。脳の解剖写真も説得力があった。

移植を必要としている人はもちろん、脳死移植に反対の人にも是非読んでもらいたい。
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